俺が中二の頃、クラスメイトに困った奴(以下、K)がいた。
Kは不良とかそういう類の奴じゃないんだが、とにかく暴れん坊。
弱い者いじめは勿論、ひ弱そうな奴には何かと因縁をつけて暴力を奮う(つっても肩にパンチ程度だが)。
やんちゃで乱暴な、まさにジャイアンみたいな奴だった。俺自身に被害はないのだが、俺の友達がターゲットにされていたのでこんな奴とは付き合うまいと思っていた。

だがそんなKでも恐れている人がいるみたいだ。
それはK自身の姉だった。



ある日偶然近所の公園付近で何やらKとそいつの姉と思しき人が揉めてるのを目撃した。
というか、KがK姉ちゃんに一方的に責められてた感じ。
その傍らにはクラスメイトの男子もいた。

K姉「ねぇこれどういうことなの!!」

K「えっ…それはその…つい…」

K姉えらく怒っている。
話を聞いていると、Kがその男子からカツアゲしようとしているのが姉に見つかったらしい。
しかもこれが二度目なんだと。
もし俺や俺友達がこんなこと言おうものなら、Kに逆ギレされて反撃されるのがオチだが、姉にはすげータジタジになってるKが気になって曲がり角に隠れてこっそり様子を見る事に。

K「ごめんよ…つい出来心で…」

K姉「あんた前も同じようなこと言ってたじゃないの!!もう許さないから!!」

K「頼むよ…もうしないから許してよ…!(←こいつ涙声ww)」

K姉「うるさいっ!!」

と、ここでK姉Kのタマを二度蹴り。

K姉「ほんっとにもう。悪さするとこういう目に合わされるって分かってた癖に懲りないんだねぇ。」

とか言い捨てながら、K姉はカツアゲされかけた男子に

「またこいつが何かしたらいつでも私に言いつけてね。いつでも懲らしめてあげるから。」

と言ってその男子の手を引っ張りながらタマの痛みに大泣きしてるKを放って去って行った。
あんなへなちょこなKの姿を見たことがなかったんで、なんか笑えた。
いつも威張り散らして暴れてるのに。

その次の日、また俺の友達をいじめてきたので、Kに向かって

「そういえばKってお姉さんいたよね。違う?」

と言ってやったら動きが止まった。
Kが明らかに動揺していたのがわかった。

「これ以上友達をいじめたらお姉さんに言いつけちゃうよ?」

と笑いながら言うと、火の粉を散らすようにどっか行ってしまった。(女に助けてもらうってなんかとは思うが…)

それ以降、少しKが大人しくなった。
ちなみにKの姉は自身の弟Kみたく高身長で体がガッチリしているわけではなく、至って普通の女で割と美しい人だった。

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この記事のコメント一覧
1 . 名無しさん  ID:v2JchGs90編集削除
二度蹴りというのがこわいな
2 . 名無しさん  ID:N.elWOF.0編集削除
>>火の粉を散らすように
3 . 名無しさん  ID:2rHtptvC0編集削除
蜘蛛の子だな。火の粉を散らしたらなんかかっこいいじゃん。
お前らは言わずもがな、髪の毛を散らして逃げるんだよな……。
4 . 名無し  ID:UqrZNjaJO編集削除
いや、俺はミリオンヘアー使ってるから毛の粉だぜ
5 . 名無しさん  ID:YbJiR0Sz0編集削除
米3
それだと大勢が四方八方に散ってることになるだろ。

「ジェットエンジンでもふかしたかのように」ってことかな?www
6 . 名無しさん  ID:vGvQniBz0編集削除
キムさんかw
7 . 名無しさん  ID:4gASeEjY0編集削除
カツアゲしてて、不良じゃないって、
じゃあ、不良って一体なんなんだ?

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