俺、妹に頭があがらないんだ。
その妹が起きてきた
俺「あけましておめでとう」
妹「・・・」サッ
俺「あー はいはい」 つポチ袋
妹「・・・」パシッ カサカサ ジーッ
妹「・・スクナイ」
俺「え?」
妹「なんでもない」
俺「はぁ・・・」つ五千円札 妹「・・・」パシッ テテテテ
俺「・・・はぁ・・・」
それから家族で雑煮を食って、妹は友達と初詣に行った
出掛ける直前、
妹「にいちゃん」
俺「ん?」
妹「はい」つ箱
俺「なに?」
妹「・・・オメデト」
俺「え?」
妹「・・・た・・誕生日」
俺「あ・・・ありがとう」
妹「あたしも・・・ゴメン・・・アリガト・・・」
俺「え?」
妹「・・・お年玉・・・ じゃあ行ってくる」
俺「あぁ 行ってらっしゃい」
妹が行った後、中を開けたらシステム手帳だった。
今、使ってるのがボロボロなんだけど、なかなか手放せなかった。
それを見越して、同じのを買ってくれたようだ。
あげたお年玉の倍の値段。
姉「あんた お年玉あげた?」
俺「うん」
姉「結構無理したみたいよ だいぶ探したみたいだし 感謝しなさい」
俺「うん 嬉しい」
姉「今日も仕事なんでしょ ついでに駅まで送ってよ 彼氏と初詣だから」
俺「わかった ねーちゃんは?」
姉「なんのことかな?」
俺「なんでもない」
仕事から帰ると、ケーキがあった。
姉が用意したみたいだが、朝は無かったと思う。
元日なのにどこで用意したのか、聞いても教えてくれなかった。
俺、やっぱり妹にも姉にも、一生頭あがりそうにない。
|
|
