汚嫁の女友達と出来ちゃった婚したクズな俺の話。
約三年前の出来事。
結婚2年目の嫁(専業)が浮気した。
なぜ浮気してるのが分かったか、それは嫁の妊娠が発覚したから。(俺とはこの時点でレス10カ月。)
間男は嫁の大学時代の同級生。
体関係有りの浮気期間は約半年との事。
同時に貯蓄の使い込みも判明。(約80万円。)
間男呼び出して聴取。
汚嫁の証言とほぼ一致した。
そこで間男には、使い込んだ貯蓄の賠償と慰謝料合わせて350万円の請求。
汚嫁には同名目で300万円を請求。
間男は全ての非を認め、すぐに全額振り込んできた。
(そして汚嫁の中絶費用も出させた後で俺が間会社にチクり、僻地に左遷。)
汚嫁の方は、専業なので金がなく、事情を話した汚嫁両親が立て替えて全額振り込んでくれた。
(ちなみにこの一件で汚嫁は絶縁、立て替え金の返済以外の接触を禁じられる事になった。)
その後、当然怒りの収まらない俺は汚嫁に離婚を要求するが、こちらが怒鳴っても威圧しても説得しても離婚に応じてくれない。
調停も視野に入れ始めた時、汚嫁の高校時代の同級生のA美が俺達を再構築させようとやってきた。
このA美だが、性格は純粋・温厚、容姿は栗山ちあき似、某有名大学を卒業後 小学校の教師をしていた所謂エリート。
そのA美が、俺達に
「やり直して欲しい。全て水に流し、また以前の様に仲良し夫婦に戻って欲しい。」
と言ってきた。
ふざけるな!
俺を裏切ったこのク○女とやり直せだって?
こっちはロクに飯も食えない、酒とつまみで毎日を乗り切っている状況なのに。
誰か俺を○してくれないかなぁとボンヤリ考えてる毎日なのに。
あと何十年もこの地獄の様な日常に生きろ、と?
ふざけるな!
俺は心底この純粋良い子ちゃんのA美にムカついた。
そこで俺は汚嫁とA美に、
・汚嫁と間男が体の関係を持っていた期間である半年間、A美が俺と付き合う。
・もちろん体の関係有りで。
・その半年が終了した時点で汚嫁がまだ「俺と離婚したくない」と言うのなら、応じてやってもいい。
という我ながらクズな条件を出した。
俺は汚嫁に対して「自分の大切な人間が浮気するという辛さ」を味合わせたかった。
A美に対しては、「自分の手が汚れない距離で勝手な事を言うな! どうしても再構築させたいなら自分の身を汚してでもそうさせてみろ!どうせ出来んだろ? なら黙って帰れや!」という気持ちだった。
・・・まぁどうせこの条件は飲まんだろ。
そう思っていたのだが、A美が汚嫁に
「汚嫁がその条件を飲むというなら、私もその条件を飲む。だから離婚はしないであげて欲しい」
と言う。
はぁ? こいつ馬鹿か? さっさと手ぇ引けばいいのに。
正気か?
そう思っていたら、汚嫁、俺達二人に泣きながら土下座して
「宜しくお願いします」
だって。
呆れ気味の俺とA美の付き合いはこうして始まった。
しかし実際の付き合いはというと、一緒に食事したり、A美の家で愚痴を聞いてもらったりする程度。
さすがにA美と一線を越えるなど、出来なかった。
こんな馬鹿げた条件を飲むとは思ってなかったし、自分が出した条件とはいえ ここでA美に手を出したら俺はクズ以下の人間になってしまうと思ったから。
でも俺は身体的にも精神的にも、少しずつ回復していった。
それまでは、酒のつまみなら食べられるけど、「食事」となると吐き気をもよおして喉を通らなかった状態だった。
それがA美に汚嫁の事や仕事の事を愚痴ったり弱音を吐いたりしながらだと、少しずつではあるが、不思議と食事が出来た。
短期間で5〜6キロ痩せた体も元に戻ってきてた。
心も穏やかに、冷静になってきてた。
でも二か月くらい経った頃、香水や石鹸の臭いをさせないし毎晩9時には帰宅する俺に、汚嫁が
「体の関係有りの付き合いなんて冗談だったんだ?よかった。俺君はそんな人じゃないもんね〜。」
みたいに調子こいた事を俺に言ってきた。
女に手をあげた事なかった俺が初めて女を殴りそうになった。
次の晩、A美を車に乗せて、ホテルへ行った。
汚嫁がいつも間男との逢瀬に使っていたホテルへ。
A美はずっと下を向いていた。
そして部屋に入るなり、俺は
「服とブラを脱いで、バスタオルを体に巻いてほしい」
と言った。
この期に及んでも俺はA美を抱く気にはなれなかったから、せめてホテル内で裸同然の二人の写メを撮ろうとしたんだ。
ドヤ顔で汚嫁に見せる為に。
写メを撮り、A美に
「服着ていいよ、ありがとう。」
と言った時、自分が泣いてるのに気付いた。
汚嫁と間男は、このホテルで・・・してたんだ。
同じ部屋なのかは分からんが、その現場にいるかも知れない苦しさや哀しさ、悔しさで頭がいっぱいだった。
A美は、声を上げながら泣く俺に、涙を流しながらキスしてくれた。
そして抱きしめてくれた。
ほぼ裸で抱きしめ合ってた俺達は、いや俺は、もう抑える事が出来なかった。
俺の中にある色んな感情を吐き出したかったんだ。
そして俺は、クズ以下の人間になった。
やッてる最中、汚嫁と間男の事が脳裏に浮かんだ。
あいつ等はここで子作り行為をしていたんだ!と。
正常位からバックの体勢に移る時、俺はA美に分からないようにゴムを取った。
そして、乱暴に挿れ動かし、果てた。
もちろん、中で。
ぐったりしているA美と賢者タイムの俺。
「A美、濡れ易いんだな。まだ濡れてるよ」
そう言って、A美の中から出てきたモノを拭き取ってやった。
「ほぼ一年振りに、いっぱい出したよ。ゴムの中だけどね。」
そう言って、途中で取ったゴムを、A美には見えないようにティッシュに包んで丸めてゴミ箱に捨てた。
A美は少し笑ってた。
そして、呼吸が落ち着いてからシャワーを浴びにいった。
俺は本当にクズ以下の人間だ。
自己嫌悪になった俺は、その日を境にA美と会うのはやめた。
帰宅後、ホテルで撮った写メを汚嫁に見せると、汚嫁は泣き喚いたが、
「最初からそういう条件だっただろうが!約束の期間はあと四カ月あるんだが、嫌ならやめるか?
こっちはやめてもいいが、即離婚だからな。調停の準備しとけ!」
そう怒鳴ると、汚嫁は黙った。
その日から、俺はコンビニで弁当を買い、ネカフェで時間を潰して帰ってた。
汚嫁は笑わなくなっていた。
俺にも汚嫁にも、A美からはメールも電話もなかった。
それから三カ月くらい経って、A美からメールがあり、久しぶりに会うことになった。
A美宅に着き、ドアを開けると、A美は泣いていた。
そして妊娠した事を俺に言った。
まさかあの一回で妊娠するとは思ってなかったので、A美に色々と尋ねたが、
「大学時代に別れてから彼氏はずっといなかったし、それからは俺君としかしなかった。
ゴムの避妊率も100%じゃないみたいだし、あの時漏れたのかも。」
との事だったので、これからの事を二人で話し合った。
A美は、産みたい、と。
それと、俺と汚嫁が結婚する前、俺と汚嫁が付き合い出す前、俺の事が好きだったことを言った。
でも現実的にシングルマザーとしてやっていくのは難しいんじゃないか?と尋ねたが、
「認知さえしてくれたら迷惑はかけない。自分の母親は元保母さんなので、二人(A美父は他界)で協力してやっていく」
と言って聞かない。
俺は迷った末、どうにかして汚嫁と別れてA美と再婚することにした。
A美の母親にどう説明するかも悩ましいが、一番の問題は『汚嫁とどうやって別れるか』だった。
しかし、意外にも汚嫁は離婚にすんなり応じてくれた。
「俺君とA美が一線を越えた日、自分がどんなに酷い事をしていたか分かったから、俺君が離婚したいのならそうしようと思っていた」のだそうだ。
汚嫁には申し訳なさなど感じなかったが、せめてきちんと財産分与しようとしたら「自業自得だから」と言って受け取らずに出ていった。
汚嫁と唯一連絡を取っていた汚嫁弟(独身)によると、「今 姉(汚嫁)は自分の家に一緒に住んで、派遣社員として働いているから心配はいらない」との事だった。
離婚成立してしばらくして、俺とA美は再婚した。
A美の母親には、ただ「×1の俺とA美が付き合った結果の出来ちゃった婚」とだけ説明ておいた。
あれから3年、俺達は至って幸せだ。
息子も元気いっぱいだ。
嫁(A美)は「私は絶対に俺君を裏切らないし、辛い思いしてきた分俺君にはこれから沢山幸せになってほしいし、私が幸せにしてみせる!」と言ってくれるが、それは俺も同じ気持ちだ。
俺はA美と息子を裏切る事はないし、誰よりも幸せにしたいと思っている。
途中でエ〇小説みたいになってしまったが、これで終わり。
「汚嫁に復讐」という点では、少しばかりやり過ぎた感もあるが、こんなクズ男の実話です。
でもやっぱり俺はクズだよ。
A美には今だに、こっそりゴム取ったあの時の事は言ってないんだから。
あの時は本当にどうかしてた。
行為をしている真っ最中に、性的な事に対して攻撃的だったというか嫌悪感を感じて。
うまく言えないけど、何かを(誰かを?)裏切りたかったんだよ。
「裏切られた俺には、(特に性的な事に関して)誰かを裏切る権利がある」と本気で思っちゃってた。
A美と息子を幸せにしたいと思っているのは、『愛情』ではあるんだけど、『贖罪』でもあるんだよね。
とにかくもう裏切られるのも裏切るのも嫌なので、笑顔には笑顔で応えていきたいと思います。
あ、書き忘れたけど、汚嫁弟と話をした時点で汚嫁は立派なリストカッターになってた模様。
A美に嵌められたという意見がありますが、以前一度だけ俺も同じような質問をしたことがあるんだ。
A美曰く、
「私が俺君の出した条件を飲んだのは、汚嫁はともかく、俺君にまた以前のように笑って欲しかったから。
その相手が私じゃないのは少しだけ哀しかったけど、また幸せな笑顔を見せる夫婦に戻ってほしかったから。
あの時の私が寂しかったのは事実だしそれは認めるけど、汚嫁から俺君を盗ろうなんて考えてもいなかった。」
だそうだ。
もしかしたらそれはA美の「保身」からくる嘘なのかもしれんけど、俺は大いに救われたんだし、それでいいと思ってるよ。
でも、再婚する時にはA美の方から『今後A美が浮気した時の誓約書』を書く事を提案してきたぐらいだから、俺はA美だけは何があっても信じる事にしてる。
DNA鑑定とか言ってる人もいるようだけど、それは必要ない程に息子は俺にそっくりだよ。
(せめて目元くらいはA美に似て凛々しくなって欲しかったけど、顔面は子供の頃の俺そのまんまでタレ目なのが残念ですw)
あと、当時の交友関係は、今では全て絶ってるよ。
転職後に他県に引越したし。(実家の方も引越し済み。)
だから、当時交流のあった人が俺達の知らない所でどんな噂話してても別に構わない。
俺が途中でゴム取った事は墓まで持っていくよ。
もしA美が気付いてたとしても、A美も俺と同じく、気付いてた事を墓まで持っていくと思う。
過去よりも現在・未来が大切だと俺達は思ってるからね。
では。
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