幼児期の自分の勘違いが生んだ修羅場なんだけど…
小さい頃の思い出を遡ってみると、母親との思い出しか浮かんでこないんだよね
母は専業主婦で一緒にいる時間が圧倒的に長いから仕方ないんだけど
父は早朝に出勤して、自分が寝た後に帰ってくる事が多かったので
朝家を出る時しか顔を合わせることがなかった
そのせいで自分は父を家族と認識してなかったらしい
『パパ』と呼んでるおじさんはママと一緒に住んでるマンションに
毎日遊びに来て、朝帰っていってしまう人だと思ってた
そんな『パパ』が大好きだったので、毎朝元気な声で
「パパ〜!また遊びに来てね〜〜〜!!!!」
と見送ったものだった
当時住んでたマンションの廊下中に響いていたそうだ
「パパ、一緒に住んでるでしょ!毎日帰って来てるでしょ!?」
と母に訂正されても全く理解できなかった
幼稚園に入園するまでずっと言い続けていたらしい
お陰でご近所にあらぬ誤解を受けて、肩身の狭い想いをしていたと親父は今でも愚痴をこぼす
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