内容は、うちの再構築までのプロセスだ。
フェイク交えつつ2年前に妻が浮気した。
当時
結婚2年目
俺26
リーマン
妻24
医療事務
子梨
間29
医者
間嫁27
元ナース
子不明
だった。
きっかけはごくごくありきたりで、帰宅したら、寝室で嫁の上に間男が乗ってた。
これもまたありきたりで、間男は嫁上司。
とりあえず、こっそり行為を盗撮したうえで凸。
そこからは嫁はテンプレ、間は土下座。
俺は土下座している間の頭踏んで床にたたきつけて、起き上がったとこを蹴りあげて、よく覚えてないけど2、3発ぶん殴ってた。
で、とりあえずK察に電話して「うちに見知らぬ男がいて、妻を強姦している」と24してやった。
k察に連行されていく間、そのあいだに俺と嫁は事情聴取。
嫁は俺と制服さんにケータイを見せて、浮気だと認めた。
で、その間に義両親到着して、家を任せて俺は泣いて話にならない嫁を連れて署へ。
嫁の話を聞くと、当時から半年前くらいに飲みに誘われてそこからズルズル関係を持ち出した、とのことだった。
間との供述もおおむね一致したので、とりあえず間は釈放。
嫁はここくらいから、観念したのか、謝りっぱなしで、言い訳らしい言い訳もしなかった。
したら嫁すらぶん殴ってたかも。
で、翌日には俺の両親と義両親と嫁と俺で俺宅で家族会議。
嫁親は二人で土下座して、嫁もそれに続いてた。
それから、嫁父が嫁をボコボコに殴るもんで、話にならないから止めた。
俺の母親は泣いてた。
親父は、じっと黙ってたが、向こうの言い訳、と言うか釈明みたいのを聞きおえたあと俺に突きつけるみたいに言って来た。
「あとはお前が決めろ」
そんなこと言われたって、俺もうすでに方針でなんにも考えられなかったんだよね。
間を殺してやりたい気持ちもあったし、破滅させてやろうって思いもあった。
でも、じゃぁ、嫁とも離婚か、ってことを考えると正直、いろいろやってん貰ってたなぁ、なんて思い出して、泣きそうになった。
で、結局のところ、とりあえず知り合いの弁紹介してもらって、相手宅と相手会社に報告。
翌日弁に電話があって、間嫁さんは俺嫁と間から慰謝料取って離婚の意思らしい。
なんでも、今回が初めてじゃないんだとか。
この話を聞いて、俺もまぁ離婚かなぁ、と思って、とりあえず嫁から200、間男から600って弁と打ち合わせた。
ただし、職場に知らせないことを条件に。
ぶっちゃけ、医者だからもうちょっと吹っかけてやっても出たんだろうけど、長引くのイヤだった、って気持ちが一番だったので、そっちはそれで手を打ってそれで終わった。
ちなみに、間嫁さんはうちの嫁には慰謝料請求なかった。
曰く、こんかいのことはうちのバカ旦那(間)がちょっかいを出していて、俺の嫁さんには申し訳ない気持ちでいる、とのことで。
こんな嫁を気遣う間嫁さんテラ優しす。
まさに白衣の天使。
で、嫁のとこ。
これもありがちなんだろうけど、「もうしない」「反省している」なんて言いまくって泣きまくって
「なんとか離婚だけはしたくない」「気の迷いだった」「傷つけてごめんなさい」「離婚はしてもいいけど一緒に居たい」
なんて感じ。
まぁ、テンプレかね。
で、まぁ、このころには俺もう全部面倒になっちゃって、もうなんでもいいよ、って緑紙に自分の名前と捺印だけ済ませて嫁に渡してた。
慰謝料の件は留保。
ただ、離婚なら財産分与なし、ってとこの証書だけは作ってもらった。
で、そこからの生活。
この板でたまに見てて、あーそうかもな、と思ってたんだけど、なんだろうね、あの無力感。
裏切られた、傷ついた、ってのもそうだったんだけど、ほんとにもうどうにでもいいから好きにして、って感じだった。
あと、別に嫁が他の男と寝て汚い、とも感じなかった。
別に間だけじゃなくって結婚前とか俺と付き合う前に他の男ともしてるじゃんね。
そういう妙な割り切り?だけは冷静にできてた感じ。
嫁は専業になって、朝早くに起きて俺に朝食を作って弁当を作って持たせた。
最初の何日かは平気だったんだけど、
一週間過ぎくらいから、なぜか弁当だけが喉を通らなくなって要らんと伝えた。
帰ってくれば夕飯が出てて、まぁ、朝と夕飯は普通に食えてた。
そのはずなのにガンガン痩せて行って、175、65あった体重が50台後半にまで落ちた。
何やっても楽しくないし、家外どこで何を食べても旨くないし、何やっても楽しくないしそもそも集中できない。
そのころは嫁も本当に何も言わずに尽くしてた、って感じで、会話なんてほとんどなかったけど、それでも俺がいない間、かなりいろんなことを家でやってんだろうな、ってのはわかった。
いつも家きれいで、片付いてたし、料理も欠かさなかった。
でも、1年くらいして、俺がもらって来たインフルに嫁が3日時間差で感染して寝込んだ。
さすがに死なれたらめんどうだな、って思って、回復期にあった俺が適当に世話してたら、また泣きながら
「ごめんね、ごめんね」
って繰り返すんさ。
でもそこでも、俺、何も感じなかった。
だけど、その日の夜か次の日の夜に、ふと、死んでねえよな?とか気になって部屋覗いたら、なんか枕元にノートがあんのね。
珍しくそれが気になって、嫁薬飲んでちょっと楽になってたのか、ゆっくり寝てたし、チラっとみてみたら、毎日の俺の様子とか、その日したこととかを事細かに書いてた。
今日は、味噌汁うまいね、と言ってもらえた、とか、好きだったビーフシチュー作ったら、おかわりしてくれた、とか、そんなこと。
で、別にそれみて嫁にたいして気持ちが持ち上がったわけじゃないけど、でも、あーなんかこのままじゃたぶん、なんにも進まんな、って思って
とりあえず自分の状況が今まで危ないと言い続けてくれてた会社の同僚の勧めで心療内科とカウンセリングに通ってみることにした。
診察では「たぶん中度の鬱」って言われて、薬が出た。
で、カウンセリングも受けたよ。
最初の日に、カウンセラーにいろいろ話したら、嫁さんも連れて来たらどうか、って言われた。
正直、なんでそんなこと言うんだ、って思ったし、そう聞いたら、今のままじゃ、どっちにも転ばないし、お互いに苦しいだけ。
それなら、ここでトコトン話し合って、それぞれが納得いく道を見つけるべきじゃないかと思う、と言われた。
まぁ、それは確かに、って思って、帰って嫁に言ったら、ぜひついて行きたい、っていうんで次の予約のときに連れてった。
たぶん30くらいで、豪快に笑う割にすごい柔らかく話す男のカウンセラーだったんだけど、俺の「どうでもいいや」って話をいろいろ聞いてから、嫁に話を振ったら、
「申し訳ない、傷つけてしまった。でも、一緒にいることで苦しめている気がする」
なんて話をしてた。
で、しばらく、俺もポツリポツリ話してて、嫁も泣きながらポツリポツリと話してたら、カウンセラーがなんか改まって
「カップルダンス(うるおぼえ)ってのがありましてね」
って話を始めた。
なんでも、こう、人同士ってのはトラブった時に、お互いに自分を守ろうとするんだと。
「○→○→(逃げるのと追うの)」
「○→←○(お互いの主張をし合うの)」
「←○○→(関わりたくない)」
って動きをするんだって、言われた。
あー、うちはたぶん、逃げるのと追うの、かなぁ、なんて思ってた。
で、もし二人がこのうちのどれか、なら二人は、どんな自分を守りたい、って思ってるんでしょうかね?
って聞いてきた。
別になにも守ろうだなんて思ってないなぁとか感じてたんだけど、嫁が
「旦那をこれ以上傷つけたくないって思って、逃げてる気がします」
って言った。
逃げるならとっとと出て行けばいいのに、とか俺はそんなことを思ったんだけど、
「じゃぁ、ここで旦那さんの嫌いなとこでもあげてみましょうか」
とカウンセラーが言った。
正直、それにはちょっとびっくりした。
嫁も戸惑ってた。
でも、嫁は震えて泣きながら、こんな生活になる前からのことで
「帰って来て、着替えをちゃんとハンガーに吊らないところがイヤ」
「メールしてもそっけない返信してくれなかったのがイヤ」
あともう一つなんか言ってたけど忘れた。
でも、それ言ったら嫁が尋常じゃないくらい泣き出して、俺さらにびっくりして気が付いたら嫁の背中さすってた。
で、ちょっとしたら落ち着いて来て嫁が付け足した。
「ちゃんと吊ってよって言うと、やっといて、って甘えられるのが好きだった」
「メール返してって言ったら、メールは変わらなかったけど、帰って来てちょっと優しくしてくれるのがうれしかった」
「そんなのがうれしかったのに、私誘惑に負けて傷つけちゃったんだ、ごめんなさいごめんなさい…」
って言ってまた震えて泣き出した。
それきいて、なんでかわかんないんだけど、妙に同情しちゃってた俺がいた。
あぁ、こんなに後悔してたんだなって思った。
今までの謝罪とたいして変わらない気もしたけど、嫁がやっと、自分が壊したものについて理解して謝ってたんだな、ってのが分かった気がして。
で、次にカウンセラーは俺に
「旦那さんは、どんなことが楽しかったり嬉しかったりしましたか?」
って逆の質問をしてきた。
で、俺は嫁の言ったこととで、「やっといて」っていうと「もー」って言いながらもやってくれるのがうれしかった。
メールの話されたときに、頭ポンポンってやって無愛想でごめんなって言ったときに照れ笑いしてたのがなんかうれしかったなとか、あと、仕事で疲れたときに帰るなり顔見て「大丈夫?」って言われて俺のことちゃんと見てくれてんだな、って思ったこととか。
って話したら、カウンセラーは
「そういうのが全部壊れちゃったんですね」
って言われて、知ってた気がしたけど、あぁ、そうだったな、って思った。
それを聞いた嫁はまた号泣。
なんか知らんけど、俺も込みあがって来て泣いてた。
たぶん、↑は2回目か3回目のときの話。
で、そのあとも隔週で二か月くらい通ったけど、なんか再構築できそうな気がしてきたんで
俺は、4回目か5回目くらいでもう大丈夫そうだ、って言ってカウンセリングは終わりなった。
それから減薬しながらって感じでしばらく病院には通ってたけど、今はもう何も飲んでない。
今頃になって思うがあのカウンセラーは、たぶん、俺が嫁に対して気持ちが残ってるんだけど、それ以上の強い不信感があって、そのせいで嫁の謝罪とか気持ちがダイレクトに来てないのがわかったんだろうな、って思った。
嫁が、自分が許してほしくて、自分の気持ちしか語らないってのにも気づいてて、俺のことを考えさせようとしたんだな、ってのもわかった。
たぶん、これが正解ってわけじゃないんだろうけど、まぁ、俺たちの場合はカウンセリングに行って良かったな、って思った。
結局夫婦仲は戻って、あれ以来で初めてちゃんと行為した日は、嫁号泣→過呼吸で大変だったけど。
最近じゃ、昔以上に良く笑うし、気を使ってくれるし、大事にされてんな、ってのが感じられて俺もそれをうれしいって思える。
まだ、完全に不信感がないわけじゃないけど、そっちは時間がかかるかもしれんが、それほど辛くなくなった。
再構築ってすごく難しいことだと思う。
でも、サレ側の元気が少し戻った時にでもきちんと話し合ったりする場を設けた方がいいと思う。
呆然とそのまま終わってしまうよりもさ、もしかしたらその先に、思いもしなかった幸せが存在する可能性も、ゼロではないと思うんだわ。
|
|
カウンセラーの話だけはなるほろと思った
専業化
嫁一切ノーダメージでワロタ
心の中で笑われてる事に気付いてないんだろうな・・・
カウンセラーの洞察力やべえ
侍魂か!って感じだわ。
全然違うけどメール本文で原稿を送ってくる人が
改行だらけだとめちゃくちゃ腹立つよね。
というか行間を二行以上あけるのに何の意図があるのかな。
読みやすいと思っているのかな。
信じられない人間を信じようとしなくちゃならないからな。
毎日が地獄だよ。
再構築
西際に100%後悔しないのだろうか?
|