姉貴の出産の時だったんだけど、旦那さんが仕事場からで間に合いそうもないってことで何故か俺に白羽の矢が当たって分娩室?に付き添ってくれって言われた。
親父も仕事でお袋は親戚のところに用があって行ってたんだけど、家にいた俺に親父から電話→様子を見に行ってくれ→
看護婦さん「励ましてあげてください!」
正直出産シーンとかグロそうだったんで勘弁してくださいって感じで外の通路で棒立ちしてたんだけど、中から声がして
姉「なんで誰も来てくれないのぉー!!」
看「弟さんいらっしゃってますよ!」
姉「なんで部屋にいないのぉー!!」
看「弟さん手を握ってあげてください!!」
俺「いやホント勘弁してください・・・」
正直俺がビビりってのもあったんだけど、普段の姉貴の様子とは別人みたいにパニクってる姉貴の様子に引いてしまった。
姉貴が分娩室に入って三十分くらい経って、まだ痛がってるみたいだし大丈夫かなぁと思い始めたくらいに看護婦さんが
ダッシュで分娩室に入ってって
「旦那さん来てくれましたよ!」
って言った。
良かった、間に合ったんだと思ってホッとしたら、通路の奥から何故か片足でピョンピョン跳ねながらやってくる旦那さん。
そのまま片足ジャンプで俺にシャッ!と片手だけあげて分娩室に入ってった。
急いでたのはわかるんだけど、なんかすげえ汗掻いてたし顔色が尋常じゃないくらい真っ赤だったから何かあったのかと気になって
ここでようやく俺も分娩室に入れてもらうことにした。
以下、会話そのまんま。
旦「遅れた!ごめん遅れた!」
姉「遅いぃいいいいいいい!!」
旦「ごめんホントごめん!!」
姉「痛い!痛い!痛いぃいいいい!!」
旦「ああ痛いよな!でも頑張れ!俺だって痛いよ!!」
姉「どこがぁあああああああ!!」
旦「足!!」
姉「なんでええええええええ!!」
旦「(病院の)入り口のちっさい階段で転んだ!!折れた!!」
姉「なんでええええええええ!!」
旦「そばにいるからな!俺も痛いけど頑張れ!!」
旦那さん、折れた足のままその後子供が産まれるまでずっと姉貴のこと励ましてたわ・・・
後で聞いたんだけど折れた足のまま廊下走ろうとしてロビーの看護婦さんに止められたらしいけど、
「妻を励ましてあげたいんです!!」
って無理やりきたらしい。
父親ってすげえなって感動した。
そんな役立たずな俺。
一昨日姉貴に二人目が産まれたんで思い出した。
|
|
