田舎に嫁いで衝撃的だったこと。
私は生まれも育ちも東京だったんだけど、結婚と同時に夫の田舎で姑と舅と同居になった。
幸い二人共いい方たちで不満はなかったけど、その地はコンビニも無いほどの田舎で、
「普段の買い物は地元の方がやってる何でも屋(スーパーを50分の1の規模にした感じ)でしてね」
と姑には言われていた。
自転車で30分も走れば大きい全国チェーンのスーパーがあるのだけど、その何でも屋は姑の昔なじみがやってるからとのことだった。
嫁いで数日経って、その何でも屋に初めて行く機会があったんだけど本当に酷かった。
食品の衛生状態のひどさは何とか目を潰れるものの、狭い店内には近所のおばあさんが何人も座り込んでおしゃべりをしていた。
極めつけはレジの際、お金を出した私の指にベージュのマニキュアが塗ってあることを見つけると
「売春婦みたい!」
「性病感染る!」
「汚い!」
と言ってゲラゲラ笑われた。
私が払ったお金は汚いものみたいにつままれてた。
もう悲しくて悲しくて義実家に戻った瞬間泣いてしまって、驚く姑に訳を話すと唖然として、
「ごめんね、もう二度と行かなくていいからね」
と言ってくれた。
あとから姑がその何でも屋の人に聞いたら
「嫁を尻に敷くのは早いほうがいい!手伝ってやった!」
と言われたと肩を落としていた。
そんなこともあって、私は自転車で30分かけて隣町のスーパーに通うようになったんだけど、三ヶ月くらいしたら何でも屋のおばさんが家に凸してきた。
「なんでウチに買い物に来ないの!?」
って言われたけど、
(あんな対応されたら二度と行くわけないじゃん……)
と思って実際にそう言ったら本気で驚いていた。
地元の人間は皆、絶対にその店で買い物をするはずだと思ってたらしいよ。
私以外の嫁いできたお嫁さんに同じようなことを繰り返していたらしく、
「客が本当に居なくなった!このままじゃ一家で首を吊ることになる!」
って縋られたけど、
「そうですかーはいはいご勝手にー」
って追い出しちゃった。
本気でびっくりした顔してたなー。
あんなに侮辱しておいてまた来てもらえると思うことと、泣きついたら無条件に同情して貰えると思うことが衝撃だった。
商売と人をナメすぎだよ。
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