体験談：こちらは老い先短いのにマメに顔見せにこんか！ [おもしろ]

交代で風呂入ったりしてて２２時くらいにみんな寝る。

俺父母者と娘は一階、俺ら夫婦は二階の元の俺の部屋で布団並べて。

ようやく二人きりになり、妻が布団に入って電気消そうとしたところで、俺言ってみる。

「愛してるよ」

「へっ？」

と、がばっと妻飛び起きてぽかーんとこちらを見てるのでもう一度

「愛してるよ」

一瞬、妻の顔の笑みが浮かんだかと思うと

「ふえー」

と大泣きし始めて

「ごめんなさい、ごめんなさい」

俺も起き上がって、なんでゴメンなるのよ？と俺聞くと妻、

・一度私（妻ね）の我儘で離婚したのに復縁してもらえた上に、子供まで授けてもらった。

・なのに最近娘ばかりの相手で俺の相手（三ヶ月ほどレス）がちゃんと出来ていないのを申し訳ない

・なので「愛してる」と言われて、とうれしいのと申し訳なく

と、泣きながら言う

いやいや、娘の世話大変なのわかってるし、俺の相手（レス三ヶ月）も俺の仕事が忙しかったのもあるし、離婚・復縁に関しては別に気にすることじゃない、むしろ復縁後、家を立派に守ってくれてるので感謝してると言うと、俺に抱きつき、さらに号泣。

妻の頭を撫で、落ち着いたところで

「モゲようか？」

妻、耳まで真っ赤にして同意するも

「ちょっと…」

と言って下を見る。

んじゃ、ということでホテルへ行くことにして、ぱぱっと着替えて階段を二人でそろり。

居間に行くと（実家の構造上居間を通らないと玄関にいけない）電気ついてて、眠そうな俺父者と俺母者がお茶してる。

「あれ？、起きてたの？」

「うん、嫁子ちゃんの泣き声聞こえたから、喧嘩でもしてんのかと起きて様子見てた」

と俺母者、茶を飲みながらこちらも見ずに言う

「…聞いた？」

「うん、聞いた」

その瞬間、俺と妻真っ赤。

あわてて

「んじゃ、おやすみー」

とごまかしながら二階への階段へ戻ろうとすると

「そっちじゃないでしょ、玄関あっち」

「へ？」

「孫は任しとき、がんばってきなー」

と、俺母者

俺と妻、真っ赤になりながら無言で玄関へ。

俺母者の言うとおりホテルがんばってきた、久しぶりだったし。

朝帰って、俺父者の庭弄りを手伝ってるとき、昨夜居間で何してたん？と俺父者に聞くと

「俺母者に眠いのに起こされて＜あんた、私に愛してると言え！＞と尋問受けてた」

とのこと

ゴメン親父…

・俺と妻、大学時代の先輩後輩でケコーン、当時共稼ぎ

・バブル崩壊余波で俺会社倒産、これ切っ掛けで家庭内不和（俺鬱+レス：妻強気な女+収入良）

　子無しだったのと妻給料高くて無職の俺に見切りつけて結婚三年目で妻申し出で離婚

・俺その後：俺父者紹介で中小企業工場現場に就職。

　女性ともいろいろ付き合ったが　結婚まで至ることなく8年ほど過ごすダメ男

・妻その後：俺と離婚二年後頃、会社上司と不倫関係になるが上司妻にばれて上司ともども会社クビ。

　仕方なく上司と再婚するが、再婚夫のパチンカー化とＤＶにより一年で破局。

　東京に出るがホストに捕まり借金こさえる

　夜の店に売られそうになって目が醒める。

　妻実家に逃げるも、俺のことと糞上司の件もあり義父母者共に既に縁切宣言されてて救援拒否。

　お姉ちゃん子だった義弟が見かねて救援。

　義弟も家庭持ちで借金は肩代わりできないかったが、

　義弟の赴任先のとある地方で会社を紹介されパート就職。

　コンビニバイトも掛け持ちでホストに貢いだ借金を返す日々

　この頃、妻の強気な性格のカドが取れたと思われる。

・俺、会社から「とある地方の工場の人が足りん！お前行ってくれんか？」

　ちょうど何人目かの女性との付き合いが破局してたので「いいっすよ」ととある地方に転勤

・俺、とある地方の工場で働く、妻パートバイト掛け持ちで借金返す。

・俺、とある地方に転勤一年後、隣りの市で朝まで飲んだ帰りに寄ったコンビニで妻と再会

・妻と話して妻の人と成りが変わった事を俺発見してしまい、焼けぼっくいに火がついた

・同棲した

・妻、復縁と借金の肩代わりをかたくなに拒否していたが、娘が出来たので復縁

・娘生まれる直前に本社から「戻って来い」→今に至る