祖母のためと思ってついていた嘘を従兄弟がバラした。
祖母と祖父は村の中ではおしどり夫婦と呼ばれるほど仲が良かった。
祖父は仕事で出張に行くと出張先から毎日手紙を書いた。
祖母も毎日返事を書いた。
ある日、出張先で祖父が事故で死んだ。
家族と村人のみんなは祖母のために祖父が死んだ事をひた隠しにした。
祖母のために郵便局員は毎日祖父の筆跡を真似て手紙を書き続けた。
それをずーっと続けた。
郵便局員が亡くなるとその子どもが郵便局員になって手紙を出し続けた。
手紙の最後には必ず家と家族を村で守ってくれとしたため、祖父の出張先に行くことも止めるようにした。
ここまでは私も生まれてなかった頃の話。
みんなで嘘をつき始めて40年経った。
祖母は病気になり、しきりに祖父へ会いに行きたいとせがむようになった。
祖母の悲痛な叫びにみんな心を痛めたけど、絶対に誰も真実を語ることはなかった。
それから1年後。
この頃から祖母は手紙を書いても、祖父に会いに行くとまでは言わなくなった。
従兄弟が祖母に真実を話したからだった。
従兄弟はみんなの前で祖母に真実を話したと言った。
従兄弟は家族はおろか村中から非難された。
石を投げられたり、物を売ってもらえなかったりと所謂村八分のような扱いを受けた。
家族からは激しい暴行を受け、家を追い出された。
私は従兄弟に問い詰めた。
従兄弟は
「家族と村のみんなにずっと騙されているのが不憫だと思ったからばあちゃんに話した」
「ばあちゃんはじいちゃんがもうこの世にいないことに薄々気づいていたと言ってた。
そんな気がしていた。でも認めたくなかったって」
「ばあちゃんは自分が真実を知ったことを村のみんなには内緒にして欲しいと俺に言ってきた。
何十年も私のために嘘をつき続けてきたみんなを思うと、私はこのまま騙されている方が良いと思うと言っていた」
「でも俺はそれではばあちゃんは死んだ人に意味もない手紙を送り続けることになると思った。
無意味なことをやめさせたくてみんなに告白した」
「みんなに酷いことされたけど、嬉しくもある。
ばあちゃんのために大勢がこんなに一致団結していたのを感じられたから」
私は従兄弟の話したことを、村のみんなに伝えた。
従兄弟が責められることはなくなった。
その後、みんなで話し合い、結局このままと言うことになった。
祖母が手紙を書き、郵便局員が返事を出す。
祖母の為に家族、村人が嘘をつき
家族、村人を思って祖母は騙されている振りをして
家族と村人は祖母の意志を尊重した
祖母が死ぬまで。
本当はどうすれば良かったかはわからないけど晩年の祖母はとても穏やかだった
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作り話
あなた、今月も生活費が振り込まれてないのですけど…
あなた、今月も生活費が振り込まれてないのですけど…
40年はねーわ
1年程度の話と思って読んだら40年て。感動できるどころか白けたわ。
事実だとしたら狂気を感じる。
幼稚園児が作ったネタかな?
以上、今日のハゲどもでした。
Web小説サイトにでも投稿して叩かれてこいやw
40年はさすがにねーわ
登場人物何歳だよ
登場人物何歳だよ
従兄弟が責められることがなくなってからさらに40年が経った。結局81年続いた。
文通が始まったのは祖母が16歳、新妻になりたての頃のことである。
文通が始まったのは祖母が16歳、新妻になりたての頃のことである。
さては黒柳哲子の書いた書籍に感化されたな。
中国で昔、映画化されている話に似ていますね
バックトゥザフューチャー3の冒頭に郵便局員が雨にずぶ濡れのマーテインに手紙を持ってきたシーン思い出した


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