探偵「遺書がある、それに密室…」
「お疲れさまでした…それでは…」
「本当にそうでしょうか!?」
探偵「なに!?」
犯人「この遺書…どこかおかしいですよ?」
犯人「遺書の端に名前がかいてあります…」
探偵「君の名前だね…これは…」
犯人「しまった…」
探偵「偽装工作ってやつか…初めてみた」
犯人「ここだけ被害者が犯人の名前を描き足した…」
探偵「いや…フェイクだ…」
「確かにこれは事件かもしれないな」
「君は俺が守る…」
犯人「探偵さん…」
刑事「よく気がついたな、探偵やるな!」
探偵「当然ですよ」
犯人「まってください!私にはアリバイはありません!」
刑事「大丈夫…必ずきみのアリバイは証明してみせる!」
「聞き込みにいけっ!部下!」
部下「はい!」
探偵「こんなに可愛い子に罪をなすりつけるなんて…」
刑事「まったくだ…」
犯人「…」
「あそこ!凶器が落ちてます!」
探偵「なに!」
鑑識「指紋がひとつありました」
「彼女のものです」
犯人「私?」
探偵「これはいったい…」
「少し状況を整理してみようか…」
探偵「遺書には不自然に描き足した名前が…」
犯人「たぶん被害者が残したメッセージでは?」
探偵「そして凶器には指紋…」
犯人「拭き忘れました…」
探偵「いったいどんなトリックを…」
犯人「みなさんのアリバイを調べましょう!」
「私以外リビングで遊んでいたはずです!」
探偵「まず執事さん…あなたアリバイは?」
執事「みなさんといっしょでした」
家政婦「同じく」
被害者妻「同じく」
息子 「同じく、
でも妹はいなかったかな?」
犯人「私以外アリバイはあるようです…探偵さん!」
探偵「わかった!」
犯人「!」
探偵「犯人はこの中にいない!」
「部外者だ!」
「探せ探せ!草の根をかきわけろっ!」
刑事「いたぞ!」
部下「屋敷の地下に隠れていました!」
男 「なぜわかった!」
犯人「え!?え!?え!?」
犯人「彼は犯人じゃありません!」
探偵「何をいうんだ…?」
犯人「私の推理はこうです…」
〜推理タイム〜
犯人「まず被害者は娘をいじめていました…」
「娘は彼を憎んでいたはずです…」
男 「だから俺が救ってやったんだ!」
刑事「あばれるな!めっ!」
犯人「彼女はみんながリビングに集まっている隙に」
「書斎に彼を呼び出しました…」
探偵「まってくれ…君が言いたいのはつまり…」
犯人「わかりましたか!?」
探偵「君は犯行現場にいた…」
「君は…」
「君は…真犯人をみたんだね?」
探偵「だからこの男が犯人ではない…と」
刑事「なんと!!」
男「…」
犯人「…だめだこいつら…」
「ん?まてよ…?」
犯人「なぜ男は自分が犯人だと言うの?」
「まさか…」
探偵「刑事さん…じゃあこの男なんなの?」
刑事「さあ?」
「真犯人が催眠術かけたんじゃね?ww」
探偵「ありえるww」
探偵「それで…君がみた犯人は…」
刑事「誰なんだい?」
犯人「それは…」
「言えません…」
刑事「真犯人を言いかけた目撃者が殺される…」
「よくあることだ…」
探偵「だから言えないんだね…」
「安心して…僕が君を守るよ…」
犯人「違うんです…本当は…」
「わたしが…」
バーン!
犯人「きゃっ!?」
刑事「銃撃された!?」
犯人「え?」
探偵「みてください!」
刑事「手紙が落ちている…」
『言うな…いったら君はおしまいだ』
犯人「どういうこと?」
部下「執事さんがいません!」
部下2「いました!銃を所持しています!」
刑事「お前が犯人だったのか!?」
執事「そうだ!」
探偵「…」
刑事「よし!事件解決!つれていけ!」
部下「は!」
刑事「よかったな探偵!」
探偵「やっと…わかりました…」
犯人「?」
探偵「いや…まだだ…」
刑事「?」
バーン!
刑事「なに!?」
犯人「!?」
部下「執事が…私の銃を奪って自殺を…!」
探偵「やはりお前だったのか…」
「部下!」
刑事「どういうことだ!?」
探偵「今回の事件…真犯人はこいつだったんです!」
犯人「あの…もういいです!」
「犯人は…私なんd…」
探偵「いいから、まかせて…」
探偵「順番に説明しましょう」
「まず彼…部下よしおくんは」
「被害者…この家のご主人を殺害しました」
犯人「なにいってるの…?」
探偵「そこへ運悪く…と言うか当然」
「彼女が書斎へきました」
犯人「私?」
探偵「ええ…当然でしょ?」
「被害者を書斎に呼んだってあなた言ったじゃないですか」
犯人「確かに呼びましたけど…でも…」
探偵「でも…殺したのは私」
「とでもいいたそうですね…」
犯人「!」
探偵「でも違うんです…」
「よしおは彼女に催眠術をかけたんですよ」
「犯人はおまえだ…ってね」
探偵「だっておかしいでしょう?」
「彼女の自分が犯人だと言っているも同然の言動」
「普通もっと隠そうとするでしょう…」
「彼女の精神状態はどう見ても異常でした」
刑事「お…おれも思ってた…」
探偵「男も同じです、催眠術です」
刑事「なるほどな」
犯人「…」
よしお「…」
刑事「執事は?」
探偵「催眠術です」
刑事「なるほどな」
「事件解決だな!」
「はははははははww」
事件解決!
〜数日後〜
探偵「やあ…待ったかい?」
犯人「いま来たとこよ」
「話って何?」
探偵「ひとめ見たときから君がきになってた…」
「君が好きだ…真犯人の君が…」
「犯人は…君だ」
犯人「やっぱりわかってたのね…」
探偵「ああ…催眠術なんてアホなトリックを信じるのは」
「あの刑事だけだ」
犯人「でもおかげで助かった…」
探偵「僕と付き合ってください」
犯人「よろこんで!」
執事「よかったです!お嬢様!」
男「よかったな!」
兄「よかったぜ!」
母「よかったわ!」
犯人「みんな…わかってたのね…」
「私が犯人だって…」
探偵「ああ、だから君を助けるために芝居したってわけさ…」
犯人「よしおさんは?」
探偵「あいつウぜーからいいんだ」
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