結婚する前に、
夫から「うちの親は放任主義だから」と聞かされていました。
本当に放任で、結婚後もなーんの干渉もなく、良ウトメに当たったなーと思っていました。
平穏な結婚生活が続き、3ヶ月くらい経った頃、お風呂あがりにアイスを食べようと冷凍庫を開けると
買い置きアイスが1つしか残っていなかった。
夫に
「アイス食べるけど半分食べる?」
と訊くと
「食べる」
と返事。
小皿に半分ずつ分け、夫に渡し、さあ食べようとしたら夫が泣き出しました。
「えっ何?何がいやだった?もっと欲しかった?どっか痛い?」
と慌てて聞き出すと
「実家ではこんなふうに物を分けてもらうことがなかった」
と夫が泣きながら言いました。
その後の夫の話を総合すると、夫は義兄と差別されて育ってきたそうです。
アイスもプリンも義兄の分だけ。
夫はほったらかし。
義兄が分けてくれることもない。
でもそれが当たり前として育ってきて特に疑問もなかった。
義兄は愛玩子で、夫は搾取されてはいないけど徹底的に放任というか無視、無関心。
でも結婚したら、私がなんでもふたり分買ってくる(当たり前)。
1個しかない時は半分ずつにする。
それがじわじわ嬉しくて、3ヶ月目に嬉しさが決壊したそうな。
アイスを前に「半分だ、半分だ」って夫に泣かれた時はパニクりました。
後日3連プリンを夫に2個あげたらまた泣かれた。
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