借金取りが隣の家と間違ってきたときの修羅場
家のチャイムが鳴り外に出ると柄の悪そうなスーツの男の人が二人
いきなり
「そろそろお金返してくれませんかねぇ…」
とメンチを切って来た
金なんぞコンビニとかで小銭が足りないときに友達に借りる程度で
赤の他人に金なんぞ借りたことのない俺は
心当たりがないと言ったら向こうが怒り口調で
「嘘つくなよ、あんた○○さんだろ?うちの会社から金借りてんのわかってんだよ!」
と言われすぐ解った
「すみません…○○さんは隣の家ですが…」
どうせ説明しても逆切れされるだけだから
警察呼ぶ準備しようと思った直後
「あれ…すみません…なんかこっちもあせって…」
と二人は平謝り
とっとと帰ってほしいのと睡眠を妨害されたのがあって
「それじゃあ俺はこれで」
と家の戸を閉めようとしたら
「すみません、よかったら○○さんの家に案内してもらっていいですかね…?」
と一言、近所の知ってる人がいれば
向こうも金を返してくれる可能性が上がるとか(意味不明)
ものすごく嫌だったけど仕方ないので付き添うことに
隣の家に着いたら早速チャイムを押す借金取りふたり
俺に言ったように怒り口調で呼びつけるも留守
その時の借金取りの会話
「どうする…いないみたいだぞ」
「居留守なんじゃないか?もう少し大声出すか…」
「いや、もしこの人(俺)みたいに寝てたりしたら悪いし…」
「そうか…それに近所の迷惑になるもんな…また後で来よう…」
と俺に頭を下げて帰っていった。
怖いんだか優しいんだかどっちなんだよと突っ込みたくなる人たちだった。
そして更に次の日、朝早く外から声が聞こえたので覗くと例の借金取り二名が
隣の家で
「お金かえしてくださいよ!居るんでしょ!」
と朝から入り口で声をかけていた。
その直後別の家から怒鳴り声が
「うるせぇ!何時だと思ってるんだ!!!」
と普段は温厚で優しいが切れると怖い
(見た目はマッチョでゴリラのようだが奥さんは美人)
近所のGさんが借金取りを怒鳴りつけたら
「す、すみません!用事があって立て込んでて!」
「ま、また来ます!失礼しました!」
と飛び跳ねるように逃げ帰る借金取り
本当にこんなんで金回収できるのかよと思ってたが
後日ちゃんと働いた金で借金を返したそうです
笑えるか微妙ですが妙に気の弱い借金取りだった
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