結婚前に両家の顔合わせの為、お食事会をした時の話
トメは旦那が大卒なのに私が高卒なのが気にいらないみたいで
ネチネチと嫌味を言ってきた。

ウトは良ウトでその度にたしなめてくれていた。
それでも止まらずに、トメはついに家系自慢を始めた。

トメ「我が家は○○藩の家老に代々、仕えた由緒正しい家柄、なんたらかんたら」

義実家トメ以外は、また始まったという顔をするし、それに比べて私実家はみたいな事まで言い始めた。
その時になって、中学生の弟が反撃に出た。



弟「わぁ、凄いですね」

トメ「そうでしょう」

弟の賞賛に超得意顔になるトメ

弟「それで、その前は、何をしてたんですか?」

トメ「え、その前って?」

得意顔が止まり怪訝そうな顔になるトメ

弟「だから、家老さんの所で働く前のご先祖様は何をされていたんですか?」

トメ「いやあの、だから、その、」

弟の質問で、しどろもどろになるトメ

弟「あら、江戸時代までしか遡れてないんですか。
     我が家は途中は分かりませんが、最初の頃のご先祖様は分かってますよ」

意外な事を弟が言い出すので私は両親に顔を向けると
両親共に顔を小さく横に振って知らないと意思表示

弟「我が家は漁師と猟師をやっていたそうです」

トメ「あら、そうなの」

弟の言葉に優越感を丸出しになるトメ

弟「そうなんですよ。その時に貝殻を不法投棄していて、専門家の人が現場検証しているんですよ。
     そのうちに警察が来るかもと不安なんですよ」

弟の言葉に青ざめる一同
私は弟が私の結婚が気にいらなくって、破談にするつもりなのかと疑りました。

トメ「それ、何時の話なの?」

心配顔で聞くトメ

弟「確か、3000年から4000年位前です」

ここで、今まで沈黙していた高校生のコトメの突っ込みが入った。

コトメ「それ、縄文時代!その時代は皆おんなじだから!
         不法投棄も貝塚だから!専門家も学者さんだから!警察も来ないから!」

弟「ええ!そうなんですか!」

弟におちょくられた事に気づいたトメ以外は、弟とコトメの即興漫才に大爆笑
トメだけが鬼の形相でしたが弟とコトメの漫才は続きました。

弟「実は、それ以前のご先祖様も分かってます」

コトメ「縄文時代より前って、何よ?」

その場の一同も縄文時代以前と言われてもピンと来なくて、弟が何を言い出すかと注目しました。

弟「40億年位前ですが、当時、出来立ての海でプカプカとクラゲみたいに浮いていたそうです」

コトメ「それ、世界中の人のご先祖様!そこまで、遡るなぁ!」

ここまで来るとトメも笑い出す始末で、トメの嫌味も吹き飛んで和やかに私達の腹筋を壊しつつ食事会も終わりました。

それ以来、トメが嫌味を言っても、ウトか旦那が弟君を連れて来るぞと言うと大人しくなるので
結婚後も平和に暮らしてます。
最近、弟の結婚が決まりました。


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この記事のコメント一覧
1 . 名無し  ID:Tgs3oCnM0編集削除
今は弟とコトメが夫婦漫才してるってことね
2 . 名無しさん  ID:vlxtwSnS0編集削除
僕の先祖はオヤジの金玉袋でスイスイ泳いでました!!
3 . 名無しのウホッ!  ID:o.UHXioa0編集削除
>2
それ、先祖やなくて君自身や!
4 . 名無しさん  ID:B6tX782n0編集削除
家老じゃなくて仕えただけかよしかもそれが一族の頂点じゃん
そんなことしか自慢できないとか子孫の自分たちが落ちぶれているとか自覚できないもんかね
5 . 名無しさん  ID:OL40fWrp0編集削除
弟とコトメの機転に嫉妬
6 . 名無しさん  ID:.v5x.etx0編集削除
トメやさしいじゃないか。ウチの母ならその場で弟くんを絞め落としている。

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