嫁は、俺が就職した会社の先輩で3歳年上。
すげぇー美人の印象だった。
総合職の事務だったので、提出書類とかで話す程度だったけど。
嫁は、大の酒好きで桁違いの酒豪。
酒=水かというくらい。
社内でも飲みにいくことを口実にアプローチした先輩諸氏が多かったようだが、酔わない/潰れないで結局みなさんあえなく玉砕。
ある時、地元のテレビ番組にスカウトされた。
街角で見かけた女性のインタビューと公園や浜辺での収録。
放映されてから、見ず知らずの人からも声をかけられ、連れ込まれそうになったことも。
メディア関係の奴らは、番組出演を口実にあからさまが多いようだ。
嫁は怖くなって、ボディーガードを求めて、ご指名に与ったのが俺。
学生時代は、ラグビーやってて、でかいしごついし、風貌もその筋の雰囲気、しかも年下で下戸ときたもんだ。
時々、嫁の従順な下僕として彼氏ライクなボディーガードを演じる俺。
美人の嫁とピタッとくっついて役得もある。
でも、酒豪で酔態をさらさないのでお持ち帰り…ということはまったくなかった。
俺の誕生日も嫁とのお付き合い。
しかし、その日だけは嫁は一滴もお酒を飲まずに食事を共にして誕生日を祝ってくれた。
その帰りに、俺の家によっていくと。
「いつも付き合ってくれてありがとう。お酒も飲めないのにごめんね。
今日は、俺君の誕生日だからプレゼントがあるんだ。私…だけど受け取ってくれる?」
はい、もちろんプレゼントいただきましたよ。
唯一の勘違いは、嫁の「受け取ってくれる?」というのは、一夜の契りではなく、プロポーズの
意味があったことかな。
勘違いでもめたことはなかったですよ。
この展開でありきたりの話で恐縮だけど
翌朝目覚めた時に
「お使いになった商品の返品はご遠慮ください」
と釘刺されました。(笑)
嫁と仲良くなったきっかけは、会社で嫁が使っていたPCを直してあげたことかな。
俺はSE職だったからどってことなかったけど、みんなめんどくさがって
自分のPCくらい自分でなんとかしろって雰囲気だったから。
えらく感謝されてそれからお茶や三時のおすそ分けが出るようなった。
嫁が俺を好きになった時期は?だけど、理由を聞いたら、優しいところ、寡黙なところ、体格だって。
私と飲みにいってるのにアプローチを一切してこなかったところがムカついた→興味を持った→惹かれたとも。
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