小さいころから父親に
「俺は母さんが大好きだったから
一生懸命お願いしてお願いして結婚してもらったんだぞ〜
おまえもそのくらい好きになれる子を見つけろよ〜」
と言う話を聞かされて育った。
そんで、小学生くらいのころ、なんかのときにクラスの女子が自分の両親はこういうふうに出会って〜とかなれそめを語りだして、その流れで俺も「俺のお父さんは」と上記の話を語ったら、その女子がびっくりして
「え!(俺)くんのお母さん、お父さんのこと好きじゃないの!?」
と言った。
俺は父の話を「お父さんはお母さんがそんなに大好きだったんだ!」としか思ってなかったんだが、そう言われればたしかに、一生懸命お願いしないと結婚してくれなかったんならお母さんはお父さんを好きじゃないんでは!?と思って号泣。
女子は失言?に気づいて
「でも結婚したんだから好きなんだよ!」
となぐさめてくれたが、お母さんがお父さんを嫌い(好きじゃないからなぜか発展)ならお父さんそっくりの俺のことも嫌いなんでは!?と
言うことに考えが及んでしまい、遊んでも楽しくない、ごはんもおいしくないと最悪な日々がしばらく続いた。
結局俺が悩んでることに母が気づき、理由を聞かれて号泣しながら説明したら、
「嫌いなんてそんなわけないでしょ。お母さんはお父さんも(俺)も大好きよ」
と言ってくれて俺の小さい修羅場は終わり。
その場にいた父は
「母さんもう一回大好きって言って」
とリクエストして母に
「元はと言えばあんたが変な話するから」
と怒られていた。
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