旦那兄夫婦の修羅場を目の当たりにした。
義兄夫婦のところに女の子が産まれたとの報告を受けた。
私達夫婦のところは当時小梨で、義兄以外に兄弟はいないので旦那にとっては初姪。
出産祝いをもって義兄宅を訪れたんだけど、赤ちゃんに構っているのは義兄だけ。
義兄嫁は赤ちゃんをスルーというか、関心がないようだった。
話を聞けば、家事育児を義兄に押し付けているとのこと。
義兄嫁は正社員勤務で同じく正社員勤務の義兄より拘束時間が長いとはいえ、妊娠前から家事の負担は0。
そして案の定出産後もなにもやらない。
出産後の身体を考えて、家事はやらなくてよいにしても育児に関わらないのは許せないと愚痴っていた。
私からしたら、妊娠前に別れろよと思ったが、さすがにそれは口に出せなかった。
次の正月に義実家に集まったんだけど、相変わらず赤ちゃんは義兄が抱き、義兄嫁は金魚の糞のようについて回るだけ。
出産祝いのときと同じように、家事育児は義兄に押し付けていると聞かされた。
義両親は義兄嫁を叱りつつ、陰で義兄に別れろ、義兄嫁は金くい虫だ、親権は取れと言っていた。
この正月のときに、私も旦那も「ん?」と思ったのは、義兄嫁は赤ちゃんに関わらない事以外は印象が良い事。
愛想は良いし、様々な事を進んでやること。
義兄の赤ちゃんの扱いが素人目にもわかるくらいぎこちなかった事。
義実家から帰ってすぐに旦那が
「兄貴、不自然だったな」
と言った。
私も妙なカンが働いて、義兄は他所ではイクメンぶってるだけではと思うように。
数週間後の日曜日に旦那が義兄宅のそばを偶然通ったと装って、義兄宅を訪問。
確か昼間の2時とかだったと思う。
そこで見たのは、能面のような顔をした義兄嫁だった。
もうあきらかに家事をしていましたという雰囲気だったという。
赤ちゃんの面倒を見つつ、義兄が作れ作れとうるさかったおでんの仕込みをしていたんだって。
肝心の義兄は朝から友人と飲みにいっていた。
そこで旦那が義兄嫁に
「義兄嫁さんが家事育児をしなかったなんて嘘ですよね?兄貴から酷い仕打ちを受けていませんか?」
と聞いた。
義兄嫁は狼狽えながら真実を告白。
赤ちゃんに必要なものと貴重品を持ち出して我が家に避難させました。
旦那の携帯から、「兄嫁さんの事で話がある」と連絡を入れ、義実家にも連絡。
義両親は仕事後(自営・月曜休み)に我が家に来てくれましたが、義兄は待てど暮らせど来やしない。
結局義兄が来たのは翌日の月曜。
旦那は仕事。
旦那から事情を聞いた義両親は泊まっていきました。
旦那抜きで大丈夫か?と思いましたが、気の強い義父がいたのでそのまま話し合い。
本当は家事育児を義兄嫁に押し付けていたんだろう?という義母の質問に、
「普段家事育児をしているのは俺。たまには休みたいと義兄嫁に任せただけだ。」
と論破しましたといいたげなしたり顔。
すると横で小さくなってた義兄嫁が、
「娘がうんちをしました。今すぐここで取り替えてください。そのあとすぐにミルクをあげてください。
できるでしょ?毎日全部義兄君がやってたんだから。」
と言った。
義兄がすぐに
「母親だからお前がやれよ!」
と怒鳴った。
「できんのか」
と義父。
私がすかさず
「オシメの前後ろも間違えないようにね〜(当時私もわからないくせに)」
義兄は後には引けず、赤ちゃんのオシメを取り替えようとするが、赤ちゃんがしていたのは布オムツだったよwwww
はかせるオムツムーニーマンのようにはいかないから、いきなりやれと言われたらできやしない。
冷めた顔で義兄嫁が布オムツを取り替え、義兄は顔真っ赤。
普段は紙おむつなんだ!今日はたまたま!と喚いていたけど、
「普段なにもしないはずの義兄嫁さんが、こんなにテキパキと布オムツを扱える?」
と突っ込まれて義兄嫁は開き直り。
その後は離婚までサクサクだった。
以降、義兄嫁は毎年どこかで我が家を訪れてあの時は〜と言いにきてくれる。
私はほとんど何もしていないが、義兄嫁の洗脳がとけて心から安心している。
ちなまに義兄とは、向こうから縁切りしてきたので今頃どこでなにをしているかはまったくわからない。
件の義兄嫁の赤ちゃんが、中学のテスト五教科で250点中240点以上を取る優秀な子に成長していたからすごい。
私はほとんどなにもしていません。
我が家に話し合いに来たときに同席しただけです。
旦那が動いてくれましたが、話し合いだけは義兄の大幅遅刻(酒を飲んでいたらしいので翌日になって正解だったけど)した為、力になれなくてすまんかったと旦那は言っていました。
義兄嫁の子は本当によく出来た子で、この修羅場の2年後に我が子が生まれましたが、会うとまるで妹の扱いに慣れているかのように優しく接してくれ(義兄嫁の子に兄弟姉妹はいない)、我が子は義兄嫁の子が大好きです。
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