私には大学時代に仲のよかった友人が5人組がいる。
ゼミやサークルは違ったので、中高生のようにいつも一緒☆
という訳ではないけれど、一緒に旅行したり卒業しても集まったり
自然といつも仲がいい5人でした。
中でも、地元が近いAやBとは就職してもよく会っていた。
AもBも頭がよく、育ちもよく、美人。
入学してすぐ「A派かB派か」という論争が巻き起こるくらい。
Aは就職して三年ほどで寿退社、Bは今も地元のインフラ会社で働いている。
おせじにも美人とはいえず、彼氏いない歴=年齢の私にはもったいないくらいの友達です。
就職して5年ほどたった頃、5人組の内のCが結婚することになった。
それぞれ中堅社員として活躍しており、なかなか集まれていなかったので、これはめでたい!と全員集結。
Cの幸せを全力でお祝いし、みんなで久々に楽しい時間を過ごした。
そして、問題の二次会。
友人Dは都合で不参加でしたが、A、B、私は参加。
美人で人当たりのいいAとBの周りには、やはり人だかりができました。
(Aは人妻だったけれど、わきまえている楽しみ方をしていました。)
男性陣のあからさまな態度に、喪女をこじらせていた私はちょっと辛くなり
「お手洗いに行ってくるね」
と離席。
この時点で帰ればよかったのですが、結婚式は東京開催。
私達は九州から遠征して、参加していました。
なので勝手に帰る訳にもいかず…。
二次会は小さいけれどお洒落なレストランで
お手洗いは少し隠れた作りになっていました。
私が少し長いトイレタイム(笑)を過ごして、席に戻ろうとすると
男性陣の話し声が聞こえてきました。
男1「ねぇねぇ、さっきの連れの子さぁどうにかならない?」
A「え?(私)のこと?どうにかって何?」
男2「正直さぁ〜ちょっとお顔が…アレじゃん?俺たちAちゃんとBちゃんと四人で飲みに行きたいなって」
男1「東京なんか中々これないでしょ?よくいくバーで飲みなおそうよ。夜景ヤバいよ?」
ショックでしたが、28年ほど喪女を拗らせていた私はなんだか腹もたたず、笑ってしまいそうでした。
「あー、ここでもか。私ってなんだろ。情けないなぁ」
と、トイレに引き換えそうとした、その時でした。
Aの聞いたことのないトゲトゲしい声が聞こえました。
A「は?ふざけんなよ。(私)は私の大事な友達なんだけど。馬鹿にしないでくれる?」
B「そうだよ。自分達、何様のつもりなの?気分悪い。」
A「Cのお祝いの場だから、これ以上は言わないけど、マジ消えて。」
B「ばいばーい。もう近づいてこないでね。」
AもBも、いつも言葉遣いがキレイで
こんな風な言葉を人に向けているところを見たことがありません。
普段から人には礼儀正しい二人なだけに
どれだけ私のために怒ってくれていたかが分かって、私は先ほどとは違う理由で泣けてきました。
結局、私が席に戻った時には男性達はいませんでした。
私が聞いていたことを二人は薄々気づいているようでしたが、祝いの場ということもあり、お互いあえて触れず、その後は楽しい時間を過ごすことができました。
後日、AとBには空港で別れる際にお礼を伝えましたが
「気にしないで。私たちは(私)が大好きだから、勝手にやったことだよ」
と言ってもらえました。
人の武勇伝ですが、私にとっては人生で一番嬉しい出来事でした。
まだ私は独身彼氏なしですが(笑)
仕事や趣味を大切にして、二人にみあう友人でいたいと思っています。
◯ンコではないです。
男性陣のあからさまな態度にしょんぼりして
「化粧直し」と称してトイレに引きこもってただけですww
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