旅行先のトメ。
大浴場にて隣り合わせで身体を洗っている時の話。
更年期拗らせてすっかり気難しくなった実母の愚痴を聞いてもらっていた。
私が小学生の頃に母と離婚して以来、数十年会っていないどころか、連絡すら無い父の薄情っぷりも持ち出して、両親揃ってやれやれですwってな感じ。
トメは少し困った顔をしつつ黙って聞いてくれていたが、でもね…と言った。
嫁子さんを今の嫁子さんのように育てて下さったご両親に、私は本当に感謝してるのよ。
トメさんの言葉が嬉しくて心の中で反芻した。
ずっと消化しきれない心の澱が洗い流される気がした。
旦那も私が両親の事を悪く言うと窘めてくる。
今幸せなんだから良いだろwで話が終わる。
今までは同調してもらえない事が不満だった。
トメさんの言葉と旦那の言葉が一緒になって、ずっと拭いきれなかった孤独感を消してくれた。
人生やり直せても、辛い時期が長くても、私は何度でも同じ選択をして、今に辿り着こうとするだろうな。
気難しい母、厳しいだけで良い思い出は皆無の父、その先のご先祖様にも感謝出来るようになったんだぜ!
可愛い娘達も優しい旦那も素敵な義父母も大好きだ。
何の特技も無いし、全然お金持ちじゃないけど、私は幸せ者だと思う。
死にたい時に死ななくて良かった!
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