友人は蝶よ花よと育てられた生粋の箱入り娘。
中学から女子校に通って女子大を卒業。
そのままパパの会社へ就職。
担当は総務。
仕事内容は簡単な作業ばかり。
社会人2年目でようやく周囲と自分の扱いが違うことに気付き、初めての反抗期を迎えた友人。
「私だって立派な大人なんだから!」
と会社を辞めて私の家に転がり込んできた。
んで、とりあえず仕事が決まって落ち着くまで居候させることに。
後から聞いた話だけど
「パパの会社で働いてたのは仕事じゃないから!」
と大学卒業後1年半ニートをしていたことにして、就活していたらしい。
そんな経歴+箱入り娘特有のおっとり天然ではなかなか採用してもらえない日々。
それどころか圧迫面接を受けたらしく、結局友人はパパに泣きついた。
その圧迫面接をした会社の1つにパパが取引している会社があったそうで、パパ鬼おこプンプン丸。
危うく取引停止までいきかけたけど、なんとか首の皮1枚繋がった。
ただし、面接を担当した人は閑職に回されて自主退職コース。
ムカつく上司がいなくなってめちゃ嬉しかった。
うちの会社と友人パパの会社が取引してるって知ったのが衝撃だった。
しかも首の皮1枚繋がった理由が
「私ちゃんが無職になっちゃうからやめて!」
と友人が言ってくれたからだと社長に聞いた。
嬉しいやら恥ずかしいやら悲しいやら…。
友人は私の
「仕事楽しー(棒)サービス残業バンザーイ(棒)」
を真に受けてるっぽい。
友人の一件でサビ残なくなったけど。
目覚めてないから別に面倒臭くないよー。
単なる反抗期。
「やっぱりパパの言う通りだった」
と短い反抗期は終わりを告げ、今はパパの秘書の秘書をしてる。
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