15年ぐらい前に元夫がBUMP OF CHICKENの「天体観測」にハマって
どう感化されたのか突然天体望遠鏡を買い込んできて天体観測にハマってしまった。
いい歌だとは思うし私も好きな歌だけど、だからって・・・。
首都圏暮らしだから星がよく見えなくて残業拒否して遠方に出掛けるようになって
ナントカ流星群が見れると言っては有休とって出掛けていって
月食だなんだって、もう有休なんて無くなって欠勤扱いになってまで
何泊もして出掛けるようになった。
独身じゃないんだから加減を知れって何度言ってもロマンだと言って聞いてくれず
一時はリストラされかけたことも。
5、6年そんなことが続いたが、天体観測仲間との間でトラブルがあって
(どんなトラブルだったかは分からないが深刻そうだった)
それ以来憑き物が落ちたように興味を失くしたが、気が付けば同期の中でぶっちぎりで後れを取ってて、ひとりだけ何の役職もない平社員。
そして妻である私はチームリーダーになっていた。
(元夫と私は同じ会社の別支部です)
それでもまだ危機感が無い。
あまり叱咤すれば拗ねる性格なので、ほどほどに尻を叩いてたんだが
義父母からは夫より出世するなんて空気が読めない嫁だと言われ
義母には仕事やめて専業で夫を支えよとまで言われたけど
そうすると将来的にお義母さまの老後の面倒を見る余裕は無くなりますが?と言ったら黙った。
幸い子供がいなかったので、騙し騙し夫婦やってきたって感じ。
実際忙しかったので離婚のなんのって話をするヒマが無かったってのもある。
でも今思えば本当に馬鹿だったと思う。
夫婦になった以上、できることなら添い遂げたいとも思ってた。
仕事や趣味に対する考え方が違う時点で本当はもう無理だったんだ。
一昨年、夫の3年も後から入った後輩が夫の上司になってから荒れに荒れて
その姿をみっともないと感じてしまった。
夫が流星群だなんだって会社休んで趣味に没頭していた間、その後輩は努力してたんだろうが。
役職や出世に興味はない。そんなものより人生を楽しみたいってのが夫の口癖だった。
その結果がこうだったってだけだろうが。
私ももう彼のことを夫とは見れなくなり本気で軽蔑する前にと思って離婚を切り出した。
子供みたいに口を尖らせて拗ねて拗ねて、でも判子は押してくれた。
離婚届けを出したら速攻で会社を辞めて彼は実家暮らしを始めたようだ。
離婚後、同僚たちから
「(離婚するの)おせーよ」
と言われまくった私。
結婚や離婚を安易に考えるのもダメなんだろうけど
早い段階で現実を把握して次に踏み出す勇気も必要だったんだろうなと今は思う。
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