俺は飲食店の店員してるんだけど最近ラストで必ず1万円ちょうどレジでマイナスでてたのよ
最初はただ誰かがお釣りを間違えただけだと思ってたんだけど、よく考えると1万円丁度なくなるってありえないのよね
それが何回か続くうちに一人の女のフリーターが入ってる日にだけ盗られてることに気づいたの
怪しいと思っている時はさりげなく監視してたんだけどそういう素振りはなかったけど
ありえないくらいに羽振りがいい
みんなに毎回ご飯をおごったり、服だけで毎月8万円くらい使ってたり
その子の稼いでる額の倍は余裕で使ってる
どうも、その子がフロアで一人になったときにレジからお金を盗っているみたいだった
マイナス分は店にいる店長と社員で折半になるのでいい加減きつい
だけどその子がやってるのは確実なので店長と俺はその子を呼び出して話をすることにしたんだ
女の子はとりあえずMってことにします
Mを事務所に呼び出して、店長が話を切り出した
店長「悪いけど今日でやめてくれる?」
Mと俺「え?」
どんな話をするか聞いてなかった俺もびっくりした
M「何でですか?意味がわからないんですけど・・・」
そりゃそうだ・・・あまりにストレートすぎてこの店長はいったいどうするつもりなんだろうか
ちなみに店長は普段かなりいい加減な人で変なことばっかり言う人なんで心配になってきた
店長「何でですか?って心当たりがあるんじゃないの?」
「それとも全部俺の口から言わないと理解できないか?」
ここで女の子が顔を真っ赤にして怒鳴った
M「なんで私がレジのお金盗んだの疑われないといけないんですか!?」
ごもっともだ
そりゃいくらなんでも無理があるよ・・・誰でも怒るよって思った
でも店長の一言で状況が一変した
店長「そう・・・で、なんでお金盗られてること知ってるの?」
M「わ、Yさんから聞きました(もう一人の社員)」
店長「ふ〜ん・・・そう。でも社員には誰にも言うなって釘さしてるんだけどなぁ」
M「それは知りません!でも言ってました!」
店長がおもむろに電話しはじめた
店長「あ〜Y?お前さ、マイナスの件誰かに言った?」
「間違いないな?信用するぞ?わかった」
電話での会話でMの顔がどんどん曇っていく
こりゃもう確定だなと思っていると店長が電話を切った
店長「で?他に言い訳は?」
M「私が盗ったなんて一言も言ってません」
こいつ・・・まだ言い逃れするのかよ・・・
>Mのスペックは?
今時の子だねぇ
身長が155前後
体重はデブスじゃなく鶏がらでもなく
顔はリスみたいな顔でスタイルもいい
本人も自覚してるみたいで生足よくだしてるよ
店長なにやら机ごそごそしだす
ビデオテープを一本だして一言
「これでもまだ言い訳する?」
あれ!?うちいつの間に監視カメラセットしたのよ!?
女の子もさすがに言い訳できなかったようで黙ってる
店長「そういうことだから今日でもう辞めてもらって今までの盗ったお金給料から引くね」
こっからはいくら盗ったか?とかまぁ色々事務的な話が続いて一件落着かと思ったんですこの時は
これが昨日の話
>どういうポジションなん?
店長補佐みたいなポジションです
今回も勉強のために一緒にいさせてくれたみたいです
飲食店は実際レジから金抜くの多いらしいです
あ〜あとから聞いた話なんだけど
ビデオは買ってきて後ろに11.26って書いて貼っただけの新品のビデオだったそうです
この時は店長に逆らうのはやめようとおもった
んでM返したその日に店に電話がありましたMの親から
俺が電話にでてないんだけど要約すると
・うちの子がお金なんて盗むはずが無い濡れ衣を誰かが着させている
・盗られたのは店側に不備があって責任をうちの子に全部なすりつけたんじゃないか
・うちの子の精神的な傷を癒すためにどうにかしろ
的な内容らしく、次の日に店長と俺でMの家に行くことになった
で、まぁ当日にMの家に行きながら店長から注意点だけ教えてもらった
1、何があっても途中で口を挟むな、相槌だけ打て
2、話を必ずメモにとってまとめること
3、相手の要求は基本的に飲むな
4、笑顔は崩すな
5、目を見て話せ
基本的な5つをお前は守っとけばいい後はなんとかするって言ってた
以下会話
M母「どういうことか説明してください」
店長「どういうこととはどういうことでしょうか?」
M母「店長なのにそんなこともわからないの!?」
店長「申し訳ありませんが、Mさんがあなたに話された内容を教えて頂いてもいいですか?」
こっからこの内容がループした
店長としてはこちらから先に母に情報を与えたくなかったんだと思う
しぶしぶと母親が話し始める
・娘はやってないけどいきなり呼び出されて認めるまで帰らせないと脅された
・いいがかりまでつけられて精神的にまいった娘は自白した
・強引に犯人にまでさせられたあげくいきなりやめさせるとはどういうことか
そっから法律がうんたらかんたら、警察にうんたらかんたら
正直こういう法律云々いうやつって自分は守ってない奴多いし、周りの状況なんてお構いなしだ
うっとおしい
店長「言ってる内容とこちらの聞いた内容が違いますね」
M母「うちの子が嘘をついているといいたいんですか?」
店長「Mと話をさせてください」
って流れで(実際はもっとM母がヒスってたので長い)Mと話をする
店長「で、そんなこと言ったけ?」
M「言いました」
店長「ふーん。俺君も一緒にいたけどそんなこと言ってないよね?」
俺「はい」
M「そうやってまたハメるんですか?」
店長「ハメるなんて人聞きが悪いね〜とにかく色んな人が色んな言い分言っててもしょうがないし、
警察行って判断してもらおうか?」
M「いや・・・それは・・・」
店長「それは・・・なに?」
M母「M?やってないんでしょう?行って白黒つければいいじゃない!」
Mはおそらく母を味方につけてこっちを脅せばなんとかなると思ったんだろう
実際は自分のついた嘘でM母が気づかないとこで3:1になってた
擁護してるんだけど敵になってるM母どんどん語尾が強くなっていった
Mの顔が悪いのがM母は気になったらしい
Mを問い詰めていく
M母「あんたほんとにやってないんでしょうね!?」
M母も気づいたらしい。
そこから口撃が続く
母親に責められて観念したのかMはごめんなさいした
ごめんなさい言った瞬間MはM母にぶっ飛ばされて殴られてた
結局M母はMが言ってることを信じて娘を守ろうとしてるだけで
モンペとか全然関係なかった本気で信じてたんだと思う
娘を本気でグーで殴ってるの見て思った
店長必死に止めようとしてたが巻き添えくらってるし俺は怖くて動けなかった
M母は落ちついてから何回も何回も謝ってきた
それから警察に娘連れて行くって言ってた
顔面に青タンができて本当に顔が悪くなってしまった娘とM母を乗せて警察署に行って
手続きして5時ごろに俺と店長は解放された
車の中で店長が言ってた
店長「大抵のやつは盗んだ後指摘されたら自滅する。お前ももっと勉強しろよ」
この言葉を聞いて店長を見直した
あと
店長「俺を助けなかったのは貸しな^^」
って言われてびびった
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