披露宴の花嫁側受付が嫁で花婿側が俺だった。
二人とも2次会には呼ばれていたが披露宴には呼ばれて居らず、、
お互いの知り合いに逢うまでのちょっとの時間でお茶しようとなった。
俺「凄い立派な披露宴ですよね」
嫁「ええ、でも立派過ぎてちょっと、、」
俺「ですよね、招待客に政治家とか大会社の重役とか、」
嫁「なんか大変そうですね、色々と」
俺「僕は親族だけの結構式と披露宴がいいな、気取らない感じで」
嫁「あ、私は結婚式は2人だけで披露宴は親族だけが良いなぁ」
俺「あ、それいいですねぇ、でも相手の意向もあるからなー」
嫁「俺さんの彼女さんは派手好きなんですか?」
俺「あ、彼女居ませんよ、僕、大抵の女性って派手好きなんじゃないですか?」
嫁「そんな事無いですよ、むしろ男の人の方が世間体とかで見栄はるでしょ?」
俺「嫁さんの彼氏はそうなんですか?」
嫁「あ、彼氏は居ないですよ、ここ3年間ずっと、私」
期せずして互いがフリーである事を確認したら妙な空気になった。
この時に連絡先の交換くらい自分から提案出来なかった俺を
嫁は今でも、空気が読めないとか、ヘタレとか言ってくさすww
当時嫁は25、俺28、残飯って言われてもなぁ、、
自分で言うのもなんだが、俺はかなりのお調子者で高田純次先生よろしく、「君こそ我が理想の女性」的な事をこの時嫁に言ったらしい。
嫁の証言を信じれば、その日出合った人と結婚すると占い師に言われたと熱く語り、躊躇う嫁に元彼達と違い真面目に結婚を前提で付き合いたいとも言ったらしい。
記憶はない。だがお互い同士の恋愛話で盛り上がったのだけは、覚えている。
その後の2次会で嫁は俺の先輩に当たる花婿の同期の人(A)に捕獲されてたし、俺は俺で新婦の学生時代の友人達と楽しい時間をすごしていた。
ただ何度も視線を感じて顔を向けると困ったような顔の嫁と視線があった。
だがあくまでも主役は新郎新婦であり混乱してたのでそのまま嫁と会話も無く別れた。
Aは嫁のメルアドをゲットしていて何度かメールのやり取りをしていたようだ。
一ヶ月たった頃Aから声を掛けられ、嫁の事を何度も誘っているけれど断られている、だけれども、あの日2次会に参加者の中で俺を気に入った女性が居る、ついては合コン形式であわないかと嫁から言われたから「お前も来い」となった。
不思議だと思った、あの日俺は嫁が属していた新婦の職場仲間グループとはあまり話さなかったのに、、誰が気に入られたのだろうかと。
で、3対3の合コン会場に遅れて行ってみれば、Aに捕獲されている嫁、Bと話込んでいるもう一人、の他に、2次会で話した覚えのある巨乳ちゃんがポツンと座っていた。
当然、巨乳ちゃんに横に笑顔で座ったら、ナメとんのかワレ!光線を感じる。
おそるおそる視線を向けると眉間にしわを寄せてワニ目の嫁。
どうやら俺をご指名したのは嫁と気付き、何故か浮気を現場を見つかったような感覚。
巨乳ちゃんと仲良く話しながらも嫁と何度もアイコンタクトをとる。
嫁「おい、シカトかい!この落とし前どうするんや」
俺「いえ、これは不幸な事故、そう事故なんです」
嫁「人に恥かかせといて事故ですます気か、ああん?」
俺「今すぐ善処しますので、今しばらくお持ちを」
以上、俺の脳内会話。
徐々に軌道修正、嫁の隣に座って、
俺「嫁さん、受付の時はどうも」
嫁「こちらこそ、失敗ばかりしてフォローしてもらって助かりましたw」
怒ってないと思って調子に乗り、
俺「あの後からずっともう一度話したいと思ってたんですよ」
嫁「あら、そんな事いって、楽しそうに話されてましたよね、巨乳ちゃんと!」
目が笑ってない嫁、何か事前打ち合わせがあったのか巨乳ちゃんが
巨「そんな事ないって嫁ちゃんを気になってようでずっと見てたよおー」
とフォロー。
そこで嫁狙いのAが目だけ笑ってない笑顔で参戦し
A「おいおい、今嫁ちゃんと二人で話してるんだから邪魔すんなw」
そこでも巨乳ちゃんが
巨「あ、意地悪しないで私も混ぜて下さいぃー」
と的確なアシスト。
いつの間にかAと巨乳ちゃんの会話が多くなった所で嫁がトイレと言って席を立ち、戻ってきた際にその他二人と話していた俺の横に座り、
嫁「2次会の時親しく話されていた女性とは、付き合う様になったんですかぁー」
目だけ笑っていない笑顔がこわっ!
俺「いえ、何にも」
嫁は黒髪ストレート、薄化粧の清楚な和風美人なのだが、怒っている時、切れ長の目で見つめるとたいていの人がビビらす事ができる。
本当は連絡先を教えあった一人と1回だがデートしていた。
それは伏せた。
ただ年上だったのが気になっていたので2回目を予定しなかった。
会話に詰まっていると巨乳ちゃんがやってきて、俺の連絡先を聞いて自分の連絡先を教える、ついでだからと
嫁にも連絡先交換をするように促す、嫁の連絡先ゲット。
風当たりが強いので仕事を理由に退席した。
帰りの電車で空気を読んで嫁にだけまた会いましょうメール、
(巨乳ちゃんには今日は有難うメール)。
巨乳ちゃん(実は彼氏持ちだった)ももう一人(彼氏持ち)も嫁の仕込だった。
零時ごろに嫁から、今度は一対一で誘って下さいと返信が入ったので予定を入れた。
後日、幹事だったAから恐ろしく高い請求をされた。
その事を嫁に何気なく話すと、嫁はAに教えてた捨てアドを文字通り捨てた。
付き合いが始まっても最初の頃は先輩のAに遠慮した俺が距離をとっていたと嫁は解釈していた。
本当は忘れていただけと真実を言ったらグーで殴られた。
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