プロポーズがメインだと勝手に判断して、結婚まではサラッとでw
嫁とは大学入ってすぐ知り合って、アパートのお隣さんってのもあってすぐ仲良くなった
基本的に一緒に行動してたから、『付き合ってる疑惑』が良く出たけど、二人揃って
「それはないw」
俺の方は好きだったんだけど、疑惑が出た時に目の前で
「ないないw」
言われたし、今更感もあって告白とかはしなかった
嫁は嫁で、ちょくちょく部屋に遊びに来て、飯食って酒飲んで人のベッドで寝る始末
俺「野郎の部屋でマジ寝するお前の気が知れんw」
嫁「大丈夫。君は襲ったりしないし、襲う度胸も無いでしょw」
俺「言ったなw 襲ってやるから動くなw」
嫁「キャー、犯されるーw」
てな感じでふざけて脇腹くすぐったりはしたけど、それ止まり
何度か本気で襲おうと思ったけども、野獣な俺を紳士な俺が取り押さえて実行できず
要はヘタレなだけだがな!!
そんな感じで2年半ほど過ごしてたんだけども、嫁の誕生日にむしろ嫁から告白されて付き合うことになった
当然、その日の夜は突き合いましたともw
付き合ってからも、嫁が泊まる時にセクロスするようになった以外は今までと変わらない生活だった
そんなこんなでそろそろ卒業って時に、嫁から同棲の提案が
嫁「どうせだから同棲する?」
俺「……(゜д゜;)」(洒落か!? それは洒落なのか!?)
嫁「……そういうつもりで言ってないよ(///)」(反応から、俺の考えに気付く)
俺「良かった…。俺はいいけど、親御さんにも言っといた方が良いんでない?」
てな訳で、翌日には嫁の御両親とご対面
実は嫁からちょくちょく俺の事を聞いてたらしく、俺のことを気に入ってくれてあっさり同棲許可
そうして卒業して新居に引越し同棲スタート
まあ、元々通い妻or通い旦那みたいな感じの生活だったから、特に変わり映えの無い日常生活
2年ほど経って、友人の結婚式の帰りに俺がサラッと
「結婚記念日、嫁の誕生日と同じにしとく?」
と言うと、嫁も
「その方が忘れないし、楽でいいねw」
とサラッと返答
お互いの両親に挨拶行って、嫁の誕生日に婚姻届を提出して晴れて夫婦になった
で、披露宴の打ち合わせをしてる時にふと疑問に思うわけですよ
俺『あの言葉ってプロポーズになるんか?』
やっぱ普通プロポーズって言ったらさ、ロマンチックなモンじゃない?
俺の場合、ロマンチックの欠片もなければ指輪も渡してないのよ
いつもの感じで言ったら、嫁もいつもの感じで返しただけなのよ
でも改めてプロポーズしようと思っても、もう披露宴も近いしなんやかんやで忙しくて、とてもじゃないけど良い雰囲気でプロポーズ出来そうにも無かった
んでこの結論に至るわけよ
こりゃ披露宴でプロポーズするっきゃないか
当然嫁には黙って決行するんだけども、一緒に準備しながら秘かに計画を進めるのは中々しんどかった
指輪買いに行ったら店員さんに怪訝な顔されたから、事情を説明したらやたらニヨニヨされた
こっそり俺と嫁の両親に事情を説明したら、俺の親からは
「おめぇバカでねぇか?w」
とのお言葉を頂き、嫁の御両親からは
「楽しみにしてますw」
とハードルを上げられた
そして披露宴当日
友達から祝福されてとても嬉しそうな嫁の横で、内心緊張してる俺
宴が進むたびに緊張が高まっていって、頑張ってくれた友人達には悪いが余興を楽しむ余裕は全く無かった
嫁に緊張してる事を悟られないように振舞うのが一番苦労した
そんな緊張しっぱなしながら宴も無事に終わって、シメの新郎挨拶に
一通り挨拶して、最後の最後で作戦決行
俺「実は俺、まだ彼女にちゃんとプロポーズ出来ていません。なので、今この場でプロポーズします」
まだ状況がイマイチ理解出来てない嫁の手を引いて壇上に
嫁の前で跪いて、壇上に向かう時にこっそり友人から渡してもらった指輪を嫁の右手の薬指にはめた
俺「遅くなったけど、誓って貴方を一生幸せにします。俺と一緒にいて下さい」
嫁「はい…!!」
両親の手紙では涙堪えてた嫁だったけど、もう満面の笑顔で号泣
抱き締めると何回も
「ありがとう」
と言ってくれて、嫁ほどじゃないけど俺も貰い泣き
その後は嫁にお願いされて、お姫様抱っこで退場しました
間違いなく、人生で一番格好つけた瞬間だったよ
嫁の御両親も感動してくれたよ
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