夜中の2時位に喉が乾いて目が覚めてしまったその日。
冷蔵庫開けても何もなかった。
水道水飲むのもなんかなあと思って近くの公園にある自販機まで行くことにした。
500円持って公園まで歩いていくと沿道って言うの?その奥に人が倒れてるのが見えた。
髪が長くてボサボサ頭だったけど遠目からでも女なのがわかった。
これは事件臭がすると思ってスマホを取り出そうとしてポケットに手を入れた。500円しか入ってなかった。
「あっ家か」と考えてると急にその女が立ち上がった。
「いひひひひひ」
裏返った声を上げながら振り返ったその顔はを見てタイプかもと思った俺がバカだった。
徐にシャツを脱ぎ、あっという間にトップレスになったかと思えばクランチングスタイルを取る女。
あ、これヤバイ奴やと思った瞬間、女はスタートを切った。
全力で逃げる俺は視界の隅にある公衆電話ボックスを目指した。
閉じこもって非常ボタン押して警察呼ばなきゃって考えで埋め尽くされてた。
でも現実はそうはいかなかった。
走っている最中で背中に強い衝撃が走った。
その勢いで前のめりで倒れ、顔面を強打しないように咄嗟に腕を前に出して顔をガードした。
鈍い痛みが腕に走ったけどそれでも起き上がろうとした時、背中が地面に押し付けられた。
女が馬乗り状態で笑ってる。
手に何か持っているのか背中にグリグリと押し付けてくる。
刺される!!と思った。
怖かった。
じんわりと背中が熱くなった。
正直、終わった!と思った。
周囲にアンモニア臭が立ち込めるまでは。
その臭いとその元となる女を退かそうと無我夢中で身体を動かした。
でも無理だった。
なんなの?今の女は総合格闘技でも体得してるの?ってくらい体幹が半端なかった。
必死に身体を起こそうと躍起になってる俺をよそに女はその手に持ってるものを突きつけた。
尻に。
知ってた。
コイツ、さっきから尻を片手で揉んでたし、俺のケツの方にマウントしてたし。
これが普段どおりベルトの付いたズボンだったら良かった。
前のめりに倒れてたし、ベルトでガード出来たからね。
でも残念。この時、俺ジャージ。
ノーガード戦法でかかってこいや状態。
こんな状況でも息子は立派に成長するもので本気でどう気付かれないようにするか考えてた。
書いてて思うけど俺、バカやな・・・
ついにズボンに手を突っ込み直に揉みしだき始めた。
この頃には抵抗は弱くなってた。
やれるかもと思ったらちょっと期待していた俺がいた。
でも、自分のケツに手に持ってたモノが振動し始めた時に賢者になったね。
その気はないと。
そこからはもうすごかった。
命を純血を守ろうと全身が力を貸してくれた気がした。
全身の力を込めて立ち上がったその勢いで女はずり落ちて尻もちついて背中から地面に落ちた。
そこで初めて視線が合った。
タイプやった。
視線を合わせたままジリジリと後ずさっていく。
すると女は両足を伸ばして開脚した。
パンツを履いてなかった。
毛がなかった。
夜中とは言え、街灯の明かりもあり、2mも離れていないこの距離ではソレぐらいしかわからんかった。
正直、揺れていた。
今思えば本当に馬鹿だとは思うけど女とs〇〇してもいいんじゃないかとか考えてた。
でも恐怖がそれを上回った。
咄嗟に家とは反対に向かって全力でダッシュした。
向かった先は派出所。
そこでおまわりさんに全部話した。
「何いってんのコイツ?」って顔されたけど、もう一人が奥から出てきて公園の巡回に向かった先で女を発見した。
連れてこられた女にすごく睨まれて
「コイツです!コイツにレ〇〇されました!」
と言われたのが修羅場。
そこから事情聴取が始まって、やってきたパトカーに乗せられて警察署に。
また事情聴取が始まって30分位してから別のおまわりさんが来て
「もう、帰っていいよ」
と言われた。
「好きだった相手に告白して断られて自暴自棄になって公園で野外オ○ニーしていた。」
「若い男が来たので誰でも良いからと思って襲った」
と女が自白したそうで。
なんの事件性もなかったただの痴女でした。
「大変だったね」
と巡査部長さんがひと声かけてくれて、帰り際に白シャツ貸してくれた。
めっちゃいい人。
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