職場の先輩にパワハラを受けていた。
当時私は試用期間の研修中で、本採用が内定していた。
先輩は別店舗への異動がすでに決まっており、私は先輩の異動と共に本採用の予定で、引き継ぎを受けていた。
・指導と称して来たばかりの人には分からない質問をし、自分の考える返答でないと(後で調べると私は別に間違った返答はしていなかった)馬鹿にする。
・業務の指示を出しておいてパートのお局の協力が得られないと、私が指示を出したことにされ、お局と一緒になって指示がおかしいと責める。
・ミーティングで業務の報告を私が行うと、「違うでしょ」と発言に割り込んで訂正したのに、上司が私の意見を採用すると自分がはじめからその意見だったかのように手のひら返し。
・外回りから帰るとその間に指示を出して私にやらせていた業務のあら探し。
でも上へのごますりはすごい人だったし、私も試用期間の身だったので、誰に相談すればよいかわからず、事をあらだてたくなく、同期に愚痴るだけで泣き寝入りだった。
ストレスでじんましんだらけになりながら、歯をくいしばって毎日出勤した。
先輩が異動したあと、すごく楽になって生き生きと働けるようになった。
じんましんもすぐに治った。
関わりあいたくなかったので、異動希望を出す際に人事部長には
「あの先輩とは合わないので、先輩と同じ店舗にだけは送らないでください。
それが叶うならどんなに不便なところに送られてもかまいません。」
とお願いした。
そしてさらに半年ほどたった頃、先輩と働いていた頃の上司に急に謝罪され、事実確認をされた。
「もはや今更です。パワハラは事実です。あの立場では相談できませんでした。」
と伝えた。
そして私はかねてよりの予定どおり、先輩のいない店舗に異動になり、職場を去った。
最近、その上司が幹部が一堂に集まる大きな会議で先輩のパワハラを議題に出し、そのことが先輩の耳に入ったと風の噂に聞いた。
幹部達へのごますりがパーになっちゃったね、と思った。
不思議なのはどこで上司がパワハラの事実を掴んだのかということ。
私は何もやっていない。
適切な対応ではなかったけれど、もう消耗したくなかったので、泣き寝入りだった。
先輩は下には人望のない人だったから、誰かが上司に密告したのかな。
私は先輩が居なくなったあと、夢中で働いていたから、その働きぶりを評価して、同情してくれた誰かがいたのだとしたら少し救われる。
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