嫁は近所の放置子だった。
それを知ったのは出会って3日後。
この時点で結構懐かれてしまっていた。
児相へ通告やら、学校に報告やら、議員に口利き頼んだりやらを経て、実父が迎えに来るまで面倒を見ていた。
議員介入までの行政の使えなさは半端じゃなかった。
それきりにする心算だったが、5年後再会。
好きです、と告白された。
思い出補正があったのだろう。
もちろんやんわりと断った。
25も離れたオッサンを好きになるなんてどうかしてる。
その後ちょくちょく会いにくるようになり、毎回告白された。
もちろん毎回断った。
彼女の大学進学が決まったときに黙って引越したが、どうやって調べたのか引越し先に泣いて凸られた。
それから色々あって、元放置子は根負けした私の押しかけ女房となった。
難産で娘を産んですぐ「あと2人は欲しい」とニッコリ笑って言われたが、押し切られないよう最善を尽くしたい。
多分勝てないだろうが。
つい先日、娘が二足歩行をし始めた記念に。
>最初に会ったのはそれぞれ何歳の時か
>結婚したのはそれぞれ何歳の時か
36と11。
最初に会ったときは小3くらいかと思った。
ガリガリで薄汚れていたし、口調も幼かった。
さて自分語りで恐縮だが、私は以前に最愛の人を事故で亡くしており、希死念慮を拗らせた重度のメンヘラだ。
嫁は長期に亘る観察で↑↑↑を掴んだらしい。
引越し先凸のときには「生きててよかった」と言われた。
で、そのときから体の関係を求め始めた。
ピチピチのJDに迫られて悪い気はしなかったが、自制心が勝った。
実父より年上だし、どう頑張ったって自分は先に死ぬし、何より不遇な幼少期を過ごしてきた彼女には誰よりも幸せになってもらいたかった。
彼女実家にも↑↑↑を踏まえて相談し、説得もしてくれたのだが、頑として折れなかった。
私も折れなかった。
……前置きが長くてスマン。
ここまで拗れると最早どちらが折れるかの精神的闘争だった。
負けたが。
敗因はインフルエンザ。
5日寝込んだ私を泊り込みで甲斐甲斐しく世話し、気力の衰えた私が感謝を述べると
「良くなったらご褒美をください。約束ですよ?」
ニッコリ笑って言った。
勝てないと思った。
心の折れた瞬間だった。
快復してすぐの連休を利用して、喜色満面の彼女が食料持参で泊まりに来た。
3日間外出せずに搾り取られた。
こんな感じですよ。
今でもそうですが、嫁はおねだりをするときニッコリ笑って敬語を使います。
傍から見ればチャーミングな笑顔なんですが、私は絶対強者に対する畏怖を覚えます。
ご質問等あればなんなりと。
>3日間搾り取られた話をkwsk
約束していたとはいえ、彼女は何と朝っぱらどころか早朝に訪ねて来た。
鍵はインフルのときにスペアを渡してあったから出入りは自由だ。
GGEなので既に起きていたから出迎えたが、笑顔にちょっぴり違和感があった。
寝込みを襲う心算だったらしい。
そのときは平静を装って
「朝ごはん作るけど、食べる?」
とか言ってたが。
朝食を摂る間も終始笑顔だったが、醸し出す雰囲気は獲物を狙う肉食獣のそれだった。
そして食器を片付けると、いきなり襲いかかってきた。
年の差と同じくらいの身長差があるので『飛びかかる』に近かった。
首にしがみついて、と言うかぶら下がってキスをねだる。
ちゃんとしたキスはこのときが初めてだった。
オッサン一途で彼氏も作らずにきたのと極度の緊張で、荒々しい下手糞なキスだった。
落ち着かせるために抱き締めたり、髪を撫でたりして、ゆっくりとキスの仕方を教え込んだ。
気分はムツゴロウさんだった。
大人しくなったと思ったら今度は涙ぐんで、
「ずっと、ずっと、こうしたかった。××さん、好き。大好き。」
って。
あーもー可愛いったらありゃしねー。
罪悪感とか柵とか消し飛んで、今更ながら覚悟を決めた。
ここで初めて彼女を『女』として認識した。
断じて胸の弾力に流されたわけではない。
断じて。
「そんなに好きでいてくれてありがとう。僕も君が大好きだよ。」←録音されてたwwwww
朝っぱらから大号泣された。
折角落ち着かせたのに台無しになった。
宥めてキスを続けるうちに何やらモジモジし始めたので
「そろそろしますか?」
と聞いてみた。
黙って頷く彼女。
あーもー可愛いったらありゃしねー。
すぐにでも押し倒したかったが、そこは堪えてシャワーを薦めた。
そうしたらギュッと抱きついて「離れたくない」とか。
あーもー(ry その場で剥いで、自分も脱いで風呂場へ抱いていった。
互いの体を洗いっこして、ひとしきりイチャついた後ベッドへ抱いていく。
本当は歩いて欲しかった。
さて本番。
大分リラックスしたとは言え、何もかも初めて尽くしの彼女の体は固い。
緊張をほぐすことを優先してピロートーク+愛撫に時間をかけた。
潤滑ゼリーも用意していたが必要なかった。
隙を突いて突入。
痛みを与えずに済んでよかった。
表情の変化が非常に感慨深かった。
「えっ?」って感じのキョトンとした表情で「もっと痛いかと思ってた。」
続いて顔を歪めて涙ぐみ「1つになれて嬉しい。」←よく聞くがテンプレでもあるのか?
あとは体位を変えたりあちこち弄ったりして、何とか絶頂に導くことに性交いや成功。
朝のお勤め終了。
以降、求められるままに、疲れたら寝る・起きたら営みを3日間継続しておりました。
ケダモノだと思います。
食事だけは3食+おやつを大凡時間通りにとっていたりします。
最後の方、手抜きのようですが、事実そんな感じでしたので。
>嫁さん的には生きる理由を作る為に
>子供授かっても構わない考えだったのかな?
子供が欲しいと言われた際、その話はしました。
正しい意味での確信犯でした。
私を自分と常世に縛るため、私を喪った時の代替として、とはっきり言いました。
加えて、愛情を注ぐための家族が欲しい、とも。
物心付く前に一家離散、果てはネグレクトですからね。
付け足しとは言え、納得せざるを得ませんでした。
お蔭様で事故・疾病を含む自然死以外はできなくなりました。
もうおわかりかと存じますが、彼女も大層なメンヘラです。
いまだに判り兼ねるのは「何故私なのか?」という1点です。
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