14年前なかば捨てられる形で別れた元彼女に知らない間に托卵してた事と自分が間男だった事
元彼女の長期に渡る不倫が発覚してご主人が子供二人を遺伝子鑑定、長女が不一致判定で問い詰めると
元彼女が白状したとの事、嫁の前で茫然自失になる自分、突き刺さる視線、速まる鼓動
結果的に勿体無い病の自分が過去携帯を残してあった事でとても穏便に型がついた
しかしこの携帯が壊れていた、ランプは付くが液晶が表示されない
データ復旧サービスでテキストを吐き出すと信憑性が下がる、そこでスマホ修理や電池交換をしている
電気街の怪しいショップに持ち込んだ、中のメールに人生が掛かってる事を必死で説明すると
「ああNEC(N900)は良くあったよね、まあ出来ると思うよ」
軽いノリで答えるオッサン
修理が終わるまでの1週間が長かった、オッサンが中古液晶の移植に成功
ご主人は温厚な人でメールを見せながら事情を話すとあっさり信用してくれた
元彼女を追い出して父子で暮らす、今後も我が子として育てるので
金は要らない代わりに少なくとも20までは事実を知らせない事で落着
写真に写る突如現れた実子は笑顔の可愛らしい娘さんだった
メールに自分が一方的にフラれて訳が解らなくて泣きつく様が残ってたんだ
それだけでも信じてくれたけど、ご主人が結納だったか食事会だったかの日を14年前の○月の大安と覚えて居てね
自分と元彼女にとって週末に休みが重なる日は貴重だったんだけど、その日にご主人側のイベントがあって元彼女は会えない
自分は食い下がると言うやりとりが残ってた、この日付の一致は自分が捏造のメールを携帯に流し込んだとして合わせられないと信じてくれた、修理屋に持ち込む時も受け取る時もあらぬ疑いを受けない様にご主人同伴で行った
自分としては不倫と托卵って人生終わるレベルの疑惑を受けてる訳で、メールの蓋然性を保つ事が一番大切だと思った
メールに改竄や捏造が無い事実さえ伝われば内容から悪質さは否定されると信じるしか無かった
遺伝子鑑定は30年前は夢技術だった様にこの先どんどん簡易化されて排卵検査や妊娠検査レベルまで手頃になる
可能性があるから一意に何歳で教えるとか墓まで持って行くと言う風には決められないとご主人が仰ってたよ
|
|
(5)