のび太「あー、また0点取っちゃったよ」
のび太「ママに叱られるなぁ・・・、いいや捨てちゃえ」(クシャッ、ポイ
ポコッ
のび太「ん?」
ジャイアン「いい度胸してんじゃねーか・・・のび太・・・俺に喧嘩を売るとはなぁ」
のび太「じゃ、ジャイアン!?」
夜神月「散歩もたまにはいいものだな」
リューク「ライト、今日は殺さねーのか?」
夜神月「人を殺人鬼みたいに言うな・・・・、今日は、安息日だ」
リューク「なんかつまんねえなぁ」
夜神月「死神は楽そうでいいな・・・・ん?」
ジャイアン「てめえっのび太!」
のび太「許してよジャイアアアアン」
夜神月「いじめっ子か・・・」
夜神「・・・」(スッ
リューク「お?月、相手はただのガキだぜ?殺すのか?」
夜神月「今まで殺してきたのは成人ばかりだ」
夜神月「子どもにも使えるのか試しておく必要があるだろ?」
リューク「ノートに書いてあること以外のルールなんてないぞ?」
夜神月「死神の言う事なんて信じられないね・・・」
リューク「くくくくくく」
夜神月「それに」
夜神月「僕の目的は犯罪者の根絶じゃない。悪の、根絶だ」
ジャイアン 車に轢かれて死亡
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
夜神月「(さあ、どうなる!?)」
ジャイアン「へっ、今日はこのぐらいで勘弁してやるぜ」
のび太「ううっ・・・」
夜神月「死なないだと・・・?」
リューク「ノートに書いてあることに偽りはないからな。くくくくく」
夜神月「ということは・・・」
夜神月「(・・・、偽名!?)」
のび太「ドラえも〜ん、ジャイアンがカクカクしかじか」
ドラえもん「のび太くんはホントに仕方がないなぁ、どれっ」(ゴソゴソ
のび太「何かくれるの!?」
ドラえもん「どくさいスイッチ〜!」(ホンワカパッパッパ〜
のび太「何これ?」
ドラえもん「このスイッチを押すと、相手の存在が消える機械なんだ」
のび太「へえ・・・・じゃあ借りてくねドラえもん!」
ドラえもん「あっ、まってのび太くん!」
のび太「ジャイアンの奴め、僕の目の前で消してやる!」
しずか「出木杉さんったらウフフフフ、あっそろそろピアノの時間だわ、また今度ね」
出木杉「うん、さようなら」
夜神月「嫌味ったらしい顔の奴だな・・・まるで僕は日本一の優等生と言っているようだ
ああいう人間は将来ロクな奴にならないんだ」
夜神月「(しかし、それにしても・・・・出木杉・・・明らかにこれも偽名・・)」
夜神月「(さっきのガキもスネちゃまとか呼ばれていたし・・・、この町では偽名が流行っているのか・・・)」
夜神月「・・・ん?」
ドラえもん「おーい、のび太く〜ん」
夜神月「な、な、な。(何だ!アレは!?)」
ドラえもん「はぁはぁはぁ、出木杉くん、のび太くん見なかった?」
出木杉「さあ?」
ドラえもん「まったく、僕の話をちゃんと聞かないんだから」
夜神月「(落ち着け・・・・、アレは・・・僕の人生経験から推理するに
・・・そうだ、死神。死神としか考えられない・・・)」
リューク「くくくくくくくくくくく」
夜神月「(さっきからくくくが多いぞ、リューク!)おい、リューク・・・あれも死神なのか?」
リューク「くくくくくく」
夜神月「くそっ」
夜神月「(だが、僕は天下の東応生だ・・・、推理するしかない。
・・・あの狸はほぼ間違いなく死神だ。それ以外考えられないからな。)」
夜神月「(あの青い狸はのび太と言っていたな・・・、のび太はあのイジめられてた奴だが・・・、
そして明らかにコミュニケーションをお互いで取れているような発言をしている、つまりのび太は狸の姿が見えている)」
夜神月「(それだけじゃない、今出木杉とも会話をしていた、つまり出木杉もまた青い狸の姿が見えている。
そして青い狸が死神ならば、デスノートの存在をお互い知っているはずだ・・・)」
夜神月「(・・・整合がつく!だが、まだ・・・)」
スネ夫「あれ、そんなに慌ててどうしたんだい、ドラえもん」
ドラえもん「のび太くん見なかった?」
スネ夫「のび太なら空地にいったよ、空き地にはジャイアンがいたはずだけどね」
ドラえもん「空き地にはさっき行ったけど・・・。もう一度いってみるか。ありがとう、スネ夫!」
夜神月「!」
夜神月「やはり2人だけじゃなかったか。(この町の住民はあの死神の姿が見えている。
またこの町の住民が偽名を使うのはデスノートの存在が知り渡っているから。
全員、殺されないように偽名を使っているんだ。そしてあの死神の様子から察するに、現在のノートの持ち主はのび太!)」
夜神月「(あの時、あいつが捨てた紙切れ。正義の為にちゃんとゴミ箱に捨てておいたが、
あれがデスノートだったんだ・・・、だから僕も今青い狸の姿が見える)」
夜神月「(のび太はおそらく、ジャイアンの本名をなんとか知ろうとしていたが、
それがジャイアンに看破され、そして殴られた。・・・道端であんなに暴力を振るうなんておかしいとは思っていたんだ)」
夜神月「謎が解けたよ、リューク・・・」
リューク「くくくくくくくくくく」
夜神月「(だが、僕の正義のために、デスノートの使い手がこれ以上いると困るんだ・・・)」
夜神月「(のび太と言ったな、・・・・あいつを殺して、・・・・デスノートを、奪う!)」
夜神月「しかし、謎がまだ残る・・・」
夜神月「うん、あれはのび太か?」
先生「野比くん、またテスト0点かね」
のび太「うぅ・・・・」
夜神月「のび太め、空き地にはまだいっていないのか。」
夜神月「(しかし、これで繋がるぞ。デスノートの所有者ならばジャイアンの本名をわかった時点でいつでも殺せる・・・。
しかしどうやらまだジャイアンは死んでいないようだ。なぜのび太はジャイアンを殺していないか。)」
夜神月「(だがこれはまた接触をはかろうとしていることからわかる・・・。
つまりのび太はジャイアンの本名は直接会わなければわからないんだ。
相手と直接会う必要がある―――のび太は、死神の目をもっている!)」
夜神月「(殴られていたあの時も、のび太はジャイアンの本名が見えていたんだ
―――ジャイアンはそれを阻止したが。そしてどうやらのび太は0点を取るほど頭が悪い。
一度見たが、名前を忘れてしまった、あるいはジャイアンの名前がかなり複雑な漢字を使っっている。)」
夜神月「(故にのび太はジャイアンをいまだに殺すことができず、
だからもう一度死神の目を使うために接触をはかろうとしている、
そういったところだろう。また、ノートを放置していたのもあの頭の悪さからだろう。)」
夜神月「(偽名を人々が使っているという事は、人々は死神の目の存在までは知らない可能性があるな・・・。
そして意を決して今日取引をしてジャイアンを始末する気か・・・。)」
夜神月「(しかし本当に死神の目を持っていたとしたら僕が見られると不味いな・・・。
デスノートの持ち主は寿命が見えないからな。あの馬鹿さがあるとはいえ、
僕がこの町の住民じゃないとわかると消されるかもしれない。慎重に行動した方が良さそうだ。)」
のび太「ふぅ〜、先生の話長かったなぁ」
のび太「でも、まぁ先生だって僕の力でいつでも消せるんだ!でもまずはジャイアンからだ!」
夜神月「(・・・!よし、推理が確信に変わった・・・。
ただの一般人が人を消せる能力を有せるはずがない、のび太はデスノートの持ち主だ!)」
夜神月「(のびたからノートを奪おう。しかしその後どうするか。
町の住民を全員殺すことは不可能だ・・・。だがこの町の安全と均衡を守ってきたのはデスノートと偽名の力だ。
デスノートさえ奪えばこの町の住民を黙らせることくらい出来るだろう・・・。)」
夜神月「(あるいは、のび太が死神の目をつかって人々を恐れさせ、そして僕がデスノートを奪えば、
死神の目を持っている振りをして脅すことによりこの町の住民全員の記憶を消すこともできる。)」
夜神月「(あとは、どうやって奪うかだ・・・。)」
リューク「くくくく」
夜神月「・・・・。ん、あれ。のび太がいない。しまった、見失った!」
空き地
のび太「いたな!ジャイアン!」
ジャイアン「おっ!のび太じゃねえか、何か今退屈しててよ、ちょっとお前をぶん殴」
のび太「ここで死に晒せ!」(ポチッ
ジャイアン「・・・?」
のび太「・・・・あれ?」
ジャイアン「ほぉぉぉ、の〜び〜た〜!!!!!」
のび太「ひえええええええ」
ドラえもん「あっ、いたのび太くん・・・。てもう遅かったか。」
のび太「(声にならない声で)ドラえもんの嘘吐きぃ!」
ドラえもん「急に、出ていくから・・・。そのボタンはね、目の前で押すんじゃなくて名前を言いながら押すんだよ」
のび太「それを先に言ってよぉぉぉ」
ドラえもん「いや、だからのび太くんが・・・。」
のび太「あ〜くそ、ジャイアン!(ポチッ) これでいいんだろ!」
(原作重視で)
ドラえもん「・・・のび太くん、これでジャイアンは消えたことになる」
のび太「ふん、あんな奴」
ドラえもん「のび太くん、本当にこれでよかったの?」
のび太「え?」
ドラえもん「ジャイアンは存在が消えるんだ―――みんなの記憶の中からも。
それに、のび太くんはもうジャイアンには二度と会えないよ」
のび太「そ、そんなこと!ジャイアンなんて・・・」
ドラえもん「嫌いな人を消していくことが、のび太くんはそれが正しいことだと思える?」
のび太「・・・・」
ドラえもん「・・・先に家に帰っているね」
のび太「うん・・・」
夜神月「いた、のび太だ!空き地ってここだったのか。ずいぶん気落ちしているようだが・・・。
どうやらジャイアンを殺したんだな。僕も初めてはああなったもんだ。フフフ」
のび太「ジャイアンなんて・・・。ジャイアンなんて・・・。・・・・うん?」
夜神月「(しまった!見つかった!)」
のび太「お兄さん、だれ?」
夜神月「(のび太には俺の寿命が見えていない!)やだなぁ、忘れたのかのびたくん、僕だよ、僕。ほら3丁目の・・・」
のび太「3ちょうめ・・・・?」
夜神月「(こうなれば強行突破しかない!)ほら僕だよ僕・・・・・。そうキラだ」
のび太「え?」
夜神月「僕は正義のために犯罪者を裁いてきた、君が僕の考えに共感できるならば、
ノートを僕に渡してほしい。悪いようにはしないさ、僕は悪人しか裁かないんだ」
のび太「えーと・・・」
夜神月「ノートだよ、ノート!!」
のび太「??????」
夜神月「クソッ、てめえ白を切る気か!!ノートをもっていることはわかってんだ!よこせ!」
のび太「痛い痛い!何のこと!?」
ドラえもん「のび太くんに何をするんだ!」
夜神月「ぐっ!(重い!?しかしこいつ死神のくせに俺に干渉する気か!?)」
のび太「ドラえもん、この人が、僕をイジめるんだ!」
ドラえもん「のび太くんは僕が守る!」
夜神月「くぐうううう。名前も顔も見られた!こいつらを消さねば俺もジャイアンのように!
・・・・・・・ジャイアン?」
夜神月「(ジャイアンってだれだ?なんで僕はこいつがデスノートをもっていると思うんだ?
だめだ、頭が痛くなってきた・・・)」
ドラえもん「ホントは帰らずにのび太くんの様子を離れて見てたんだ・・・。のび太くん、大丈夫?この人は誰?」
のび太「わかんないよ・・・・。でもこの人キラって。」
ドラえもん「キラだって!?」
のび太「知っているの?ドラえもん!」
ドラえもん「キラは大量殺人鬼だよ!世界の犯罪者を次々と殺している・・・悪だ!」
夜神月「ぐぬぬ・・・。僕は正義・・・」
のび太「犯罪者を殺しているんでしょ?別に悪でもなんでも」
ドラえもん「犯罪者が裁かれていない社会なんてないよ。人は法律の名の下にはじめて人を裁けるんだ。
でもキラはただ自分だけが正義で、自分の正義を貫くためならば手段を択ばない・・・ただの、独善だ」
夜神月「うるさいぞ・・・!うるさいぞ、青狸のくせに・・・!」
ドラえもん「絶対的正義なんてないよ。正義はみんなが話し合うことで模索していけるんだ。
キラ、お前は自分だけの正義を押し通しているだけに過ぎない。あと僕は狸じゃない!」
ドラえもん「のび太くん、警察に通報しよう!早くこいつを捕まえなきゃ!」
のび太「う、うん」
夜神月「くそっ、僕は、僕は正義・・・!だがジャンアイて一体誰だ・・・!駄目だ、頭が・・・!」
リューク「くくくくくくくくくくく」
夜神月「リューク!お前何か知っているんだろ!」
リューク「くくく。デスノートを見てみろ」
夜神月「ノート・・?っつ!ジャイアンという名前、確かにある!
・・・あぁ思い出したぞ、確かジャイアンはあのデブだ!しかしなぜ忘れてしまっていたんだ」
リューク「そのノートは死神界のものだ・・・。人世界の道具が何をしようとも・・・そのノートは何も変わらない・・・。」
夜神月「つまり、どういうことだ!」
リューク「あのドラえもんという奴は・・・。死神なんかじゃない。ロボット・・・それも未来からきたな」
夜神月「そんな非科学的なことが!・・・・・・いや、あるな・・・現に僕はやってきたからな・・・」
リューク「のび太が使おうとしていたのはどくさいスイッチという・・・・未来の道具だ。
デスノートに似ているが・・・使われたものはその人物に纏わる記憶ごと、存在が消される・・・くくく」
夜神月「そんな、馬鹿な・・・」
リューク「くくく・・・ついでにもう一ついうと、
町民は偽名なんて使っていない。本名だ。ジャイアンはあだ名だがな・・・」
夜神月「・・・・何・・・?出木杉が本名だと・・・!?なんて嫌味な・・・」
ドラえもん「さっきから何を独り言を言っているんだろう、あの人。とにかく早く警察に!」
のび太「ねえ、ドラえもん、ジャイアンはどうなるの?」
ドラえもん「・・・大丈夫だよ。キラは殺すことができるけど、そのスイッチにはそんな力はない、
もう一度スイッチを押すと元に戻るんだ・・・。人を消すことの意味を教えるためにそれはある、独裁者を懲らしめるためにあるんだ」
のび太「・・・、僕はジャイアンを消そうとした・・キラと同じだ・・・」
ドラえもん「のび太くん・・・」
ドラえもん「のび太くんはキラなんじゃないよ。のび太くんには僕がいるじゃないか。
きっとキラにはそういう人がいないんだ。君が道を誤ろうとも、僕がちゃんと支えてあげるよ。」
のび太「ドラえもん・・・・。ねえ、ドラえもんは死なないよね?」
ドラえもん「え?」
のび太「ドラえもんはこんなスイッチに消されたりはしないし、キラに殺されることもないよね?」
ドラえもん「・・・のび太くん、どんな物にだっていつか終わりはくるものだよ。
そのスイッチで僕は消えるし、キラは僕すらも殺すことができるかもしれない。
それに僕の動力源が止まれば、全機能が停止してしまうからね」
のび太「そんな・・・ドラえもん・・・。」
ドラえもん「それに」
ドラえもん「他のロボットだったら直せるかもしれないけど、僕の場合は記憶装置であった耳がないからね。
一度止まれば、二度と元の僕には戻れないからもしれない・・・。」
のび太「・・・そんな・・・」
ドラえもん「大丈夫だよ、のび太くん。
前に自分で動力源の点検をしたけどまだしばらく止まることはないよ。
のび太くんが立派に成長するまで僕は絶対死なないよ」
のび太「ドラえもん・・・。」
リューク「くくくくくくくく・・・・。だが、さすがに相手が未来ロボットってのは
アンフェア過ぎるなあ・・・くくくくく。月、ひとつヒントをやろう」
夜神月「ヒントだと・・・?」
リューク「俺はずっと、くくくく言っていたよな。ある時から。」
夜神月「ある時・・・。確かジャイアンを殺そうと・・・。あっ!!!」
夜神月「わかったぞ、リューク」
リューク「くく・・・」
夜神月「お前がくくくく言っているのは、ある時から。そうノートのルール確認をした時だ。
そしてルールのひとつ、『このノートに名前を書かれた人間は死ぬ』。
このルールに間違いはない・・・。いや、なかった。」
夜神月「お前の言いたい事がわかった。何もノートは人間にのみ効力があるものじゃない。
動物には意味が無いが、人間には効力がある。この違いは意思をもつかどうかだ。
要するにこのノートは意思をもつ存在にならば効力があるということだ」
夜神月「ノートの元々の持ち主である死神たち以外でこの時代には
まだ人間くらいしか意思をもつ存在がいないからな、
このノートのルールには人間だけが対象のように書かれている。・・・だが未来は違う」
夜神月「・・・なあリューク、未来のノートにはこう書かれているのだろ・・・
『このノートに名前を書かれた存在は意思とその活動能力を失う』
・・・そしてあの青狸ロボット!あれはロボットだが
明らかに喋っているし、意思をもっている!・・・つまり」
夜神月「・・・殺せる!」
夜神月「ははは!残念だったなあ、だがこの勝負は僕の勝ちだ。
ふふふ。もう少し遊びたかったよ・・・。」
夜神月「さようなら、青狸野郎・・・」
土羅衛門 機械っぽく死ぬ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
夜神月「・・・・38!39!40!・・・・・!???」
夜神月「バカな、なぜ死なない!?」
のび太「さっきから何しているのあの人?」
ドラえもん「さあ?・・・」
夜神月「(確かデスノートは3回までしか間違えられない・・)」
ドラエモン
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
どらえもん
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
夜神月「ああっ!くそ!死なないじゃないか!」
ドラえもん「のび太くん、さあ家に帰って電話だ!!」
のび太「うんっ!ドラえもん!」
夜神月「・・・うそだろ・・・Lを倒す前に、眼鏡のガキと狸に、この僕が・・・?」
海砂「あ!いた!ラーイト!」
夜神月「・・・?海砂・・・?どうしてここに・・?」
海砂「ライトったら家にいってもいないんだもん、すっごく探したよー」
夜神月「会う約束なんてしていないぞ・・・?」
海砂「あー、ひどい!約束がなくても、彼氏の誕生日に彼女が会っちゃいけないわけ!?」
夜神月「・・・誕生日・・・・・? ふふふ・・・そうだったな・・・。
今日は僕にとっての安息日だったんだ・・・」
夜神月「け計画通り!!海砂にはあいつらの名前が見えている!」
夜神月「海砂、愛している・・・。だから、あの青い狸と眼鏡を殺してくれ・・・。」
海砂「?さっきの??うん、でもあの青い狸の方、殺せるの?」
夜神月「・・・ああ、大丈夫だ」
海砂「うん・・・わかった。月のためなら・・・。
(でも眼鏡の方、名前なんだっけなぁ。のび、伸び・・・。
まあとりあえず先に青い狸殺っちゃおう)」
ドラえもん
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ドラえもん「・・・・・」
のび太「・・・?ドラえもん、どうしたの?」
ドラえもん「のび太くん、どくさいスイッチかして・・・」
のび太「ああ、うん。借りてたのは僕だけどね・・・ハハ」
ドラえもん「・・・のび太くん、僕がいなくてもきっと君は大丈夫だよ」
のび太「え?」
ドラえもん「君は確かにのろまかもしれないよ。でもだからこそ
君はいろんなことを考えられる。君は誰よりも人を思いやれる人だよ。」
のび太「ドラえもん・・・?」
ドラえもん「・・・・ごめんね、のび太くん。・・・さようなら・・・。のび太!」(ポチッ
のび太「どら、どらえも」
ドラえもん「・・・大丈夫。使い手が死ねば、このスイッチは無効化されるんだ・・・。
のび、太くん、きみ、なら・・・。」
海砂「あれ?」
夜神月「どうした海砂?」
海砂「確かもう1人のほう・・・・(あー、なんでか知らないけど
ド忘れしちゃったー!でも、いまさら忘れましたなんて
言えないし・・・。でもあの子頭悪そうだし多分大丈夫でしょ!うん)
・・・・。ごめん、なんでもないよ、ライト」
夜神月「・・・そうか」
のび太「・・・・あれ?ドラえもん」
のび太「ドラえもん、おーい。」
のび太「ドラえもん?・・・・うそでしょ、ねえ」
ドラみ「のび太さん、言い難いけど、
お兄ちゃんはね、耳がないから補助記憶装置が・・・」
のび太「・・・・・」
のび太「(ドラえもんはまだ大丈夫って言っていた・・・。
機能が止まることなんてありえないんだ・・・。)」
のび太「(だから、殺したんだ。キラが。ドラえもんを、殺したんだ・・・。)」
ドラみ「・・・のび太さん?」
のび太「うん、わかったよ・・・ドラみちゃん、ありがとう」
ドラみ「ええ・・・。」
のび太「・・・」
のび太「ドラえもん。ぼくが、きっと・・・」
数年後
ジェバンニ「一晩でノートを書き写せるわけがないじゃん・・・」
ジェバンニ「どーしようもないなぁ・・・。」
???「そのノート・・・。」
ジェバンニ「・・・?君は?」
???「・・・ずっと情報収集してきたけど、やっと報われる時が来たようだ」
ジェバンニ「(まだ若いな・・・高校生か?)もう夜遅いぞ。学生は早く家に帰って・・・」
???「キラは夜神月・・・でしょう?」
ジェバンニ「なぜそれを?!?」
???「顔だけしか見てなかったから、警察にいっても無駄だった。
その後、自力でずっと調べてきた。そしてやっと見つけたよ。
過去の新聞にのっていた、東応大学首席合格者、夜神月」
ジェバンニ「君はいったい・・・」
???「これを使ってください」
ジェバンニ「・・・これは?」
???「『未来の』道具です・・・・。これで簡単に同じものがつくれますよ。
僕が作ったものですから、未来とは言えないかもしれませんがね」
ジェバンニ「???君は何を言っているんだね」
???「この道具は、この時代には有ってはいけないものなんです。
僕が自力でつくったものですが、公に出してしまうと、
ちょっとした不都合が生じてしまうんです。」
???「・・・とにかく、僕はこれで。まだまだやらなければいけないことがたくさんあって。
また明日、この時間にここでそれを返してください・・・。では」
ジェバンニ「まってくれ。君は一体何者なんだ。・・・・いや、
この質問は無意味なのかもしれないな・・・。だから、ひとつ聞かせてくれ。
君はなぜキラに、夜神月にこだわるのだ。正義のためか?」
???「正義とか悪とかじゃありません・・・。僕の友達は、キラに殺されて」
ジェバンニ「ならば、復讐のためか」
???「そうかもしれません・・・。でも不思議と僕はキラを殺したいとも思いません。・・・ただ」
???「僕が知っている未来にはキラがつくった世界なんて、なかったんです。
そんな世界じゃ、ドラえもんが戻ってくることはきっとないんです。
ドラえもんがいないから、僕が、未来を、ドラえもんたちの未来を守らなきゃいけないんだ・・・!」
ジェバンニ「・・・・よく、わからないが。この機械は見たいことがないものだ・・・。
この構造も、現代のものとは思えない。・・・しばらく借りておこう」
???「はい。・・・絶対にキラを捕まえてください」
ジェバンニ「ああ」
次の週にはもう、キラによる裁きが見られることはなかった。
社会は平穏を取り戻した・・・それと同時に犯罪がまた各地で多発するようになった。
だが、もはやキラの名前を口に出す人は誰ひとりいなかった。
・・・・・のちのある日本のノーベル賞受賞者は語った
「キラはきっと一人だったのだと思う。頼りになる人や、頼れる友がいなかったんだ。
だから彼は自分だけが正義だといつの間にか思い込み、
自分だけの理想の世界を築こうとしてしまったのだろう。
・・・そうじゃなく未来は、みんなの力で切り開いていくべきだと僕は思う」
彼は世界初の精巧な人工知能ロボットを生み出したが、
若い頃にはキラ事件の解決に意欲を燃やしていたという―――。
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