夫の元上司の話。
私達夫婦は同じ会社、別の支店に勤めている。
結婚2年目に夫が他支店へ異動。
そこの支店長が神経わからん奴だった。
父親のコネで入社し、父親の定年退職に伴い空いた支店長の座に就いた40代未婚の男性。
白髪混じりの頭髪と眼鏡、ボソボソ喋る様からは想像できないほどのパワハラ野郎で、
父親の代を知る先輩方からは「なぜあんな良い人からこんな息子が…」と言われていた。



パワハラの内容はパッと概要だけを聞くと至極真っ当に聞こえるが、正論にかこつけた言いがかりばかりで、反論しようものならその10倍のネチネチとした小言が返ってくる。
日々ジワジワと精神を削られていく夫は洗脳のように
「自分は仕事ができないダメ社員」だと思い込むようになった。
社内のパワハラセクハラ相談室を利用して改善は何度も求めた。

複数回に及ぶ上役を加えた話し合いも行ったが、
一度は大人しくなるもののすぐにパワハラ再開を繰り返す為、
私も夫に退職か休職を勧めはじめた頃、決定打が。
年度末に全社員が各々の支店長に提出する意向申告書、
夫が提出したこれをポンコツ支店長は納得のいかない内容だからと握り潰したんだよ。

この申告書は
「実家の両親が高齢なので、地元の支店に異動したい」
「結婚して家を買ったので、異動するとしても今のエリア内でお願いしたい」
「◯◯という資格を取得したので、資格を活かせる◯◯部へ異動したい」な
ど唯一「異動の希望」を会社へ示せる書類。
すぐ希望通りの異動が叶う訳ではないが、
ここで申告しなければまず異動はない、というもの。

夫は「今の支店長はパワハラがひどいので異動したい」と率直に書くわけにもいかないので

「今の支店では、私は力不足で役に立てない。他支店または別部署に異動して腕を磨き、会社に貢献したい」

と記入してポンコツに提出した。それを見たポンコツは
「これでは自分の手で社員育成ができないダメな人材だと思われてしまう。
なんとかしてコイツ(夫)を思い止まらせなければ」と思ったそうで、
夫を会議室へ召喚。
数時間のネチネチのあと白紙の申告書を夫に差し出し、
その場で「これからもこの支店で頑張ります」と書かせた。

いつもより白い顔をして帰って来た夫に申告書の件を聞いた私の堪忍袋の尾がついに切れ、
翌日私上司へ相談し、社員の意思を捻じ曲げる行為は流石にマズい、と人事部のツテへ直訴。
捨てる事ができずに小さく畳まれて夫が持っていた元の申告書を私経由で会社に提出し、
やっとの思いで夫は新しい支店へ異動できた。

ポンコツはというと、父親がOB会のお偉いさんとして鎮座している為会社は手出しできず、
あと十数年後の定年まで居座るのだと思う。
ポンコツはもちろんだけど会社も神経わからんだったわ。


コメントの数(5)
コメントをする
コメントの注意
名前  記事の評価 情報の記憶
この記事のコメント一覧
1 . 名無しさん  ID:ULRytDUn0編集削除
その会社にしがみ付いてるほどの価値はあるのかと小一時間
2 . 名無しさん  ID:cmVMMhce0編集削除
嘘っぱち
3 . @  ID:7x.603Rw0編集削除
ジョーカー
4 . 名無しさん  ID:wlbNU6fN0編集削除
そんなの普通にいますよ
普通の話
5 . エース  ID:1akTeUOf0編集削除
郵便局かな?

コメントを書き込む

今月のお勧めサイト



週間人気ページランキング
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

記事検索
月別アーカイブ
タグ
ブログパーツ ブログパーツ