嫁との出会いは近所のイオンモールだった。
折れた真っ赤なピンヒールを履いて足を引きずりながら歩く小学生くらいの美少女を発見したのが出会い。
今時は小学生もヒールを履くのかと感心したが足を引きずる美少女が心配になって声をかけた。
「大丈夫?」
「大丈夫です。」
「ヒール折れてるね?歩ける?」
「なんとか…ってうわあぁぁぁぁ…!!」
なんと美少女は大きく転倒して俺にしがみつく形で倒れた。
近くにいたおばあちゃんも驚いて絆創膏をくれた。
「お金ある?」
「えっ!?(後で聞いたらいきなりカツアゲされると思ったらしい)」
「あ、いや、歩きにくいでしょ!新しいの買ってあげる。」
「いや、歩けますって!」
「今怪我したでしょ。家どこ?」
「(ここから歩いて30分以上かかるところ)」
「そこまで歩いたら怪我するよ。おじさん、靴買ってあげるよ。」
と遠慮する美少女をなんとかなだめて靴売り場に連れて行った。
歩きやすい運動靴を買ってあげると嫁は
「このハイヒールお姉ちゃんのだから怒られる…。」
と泣きそうになった。
美少女は小5くらいだと思っていたのだが、なだめながら話を聞くと
まさかの高校2年生だった。
5歳上のお姉ちゃんは父親似でのっぽなのだが、母親似の嫁はチビがコンプレックスでお姉ちゃんの靴を勝手に拝借したらしい。
ただ、大足な姉の靴とサイズが合わず姉の靴を壊してしまったんだとさ。
「お姉さんの靴も同じものを買ってあげるよ。帰ってすり替えておけば、バレないでしょ?」
と提案すると物凄い申し訳なさそうにされた。
というか、イオンに同じヒールが売っているのか心配したが、靴自体は安い量産品だったのでバレずに同じものを買えた。
「お金はいいよ。」
と言ったのだが、お礼をしたいというので電話を教えた。
数日後、美少女はお年玉から靴代を持って俺を訪ねてくれた。
「お金はいらない」
「払います」
の押し問答だったが美少女は結局折れてお礼にご飯をおごってくれた。
まあ、お礼といっても高校生なのでびっくりドンギーに連れていかれたがな。
食事のときにいろんな話をしたが嫁は進学校だけあって顔の幼さはともかく、
内面は大人びていて
博識で話がいつまでも弾んだ。
これを同じ職場の三十路ハイミスおばさんに目撃されて小学生に援交をしているのかと勘違いされたのはまた別の話。
このことがきっかけで美少女と仲良くなって高校卒業後は俺の嫁になってくれた。
嫁は進学校に通っていたのだが、親の見栄のために大学に行くのは嫌だと言って俺との結婚を選んでくれた。
そのせいで嫁は親に絶縁されたが、今の家庭を大切にしてくれている。
嫁と4人娘(嫁はおれに似た男の子が欲しいから男の子が生まれるまで子作りしようと言ってくれてるがもう限界かも。嫁は若いから張り切ってる)で食卓を囲むのが今一番の幸せ、思い出のびっくりドンキーに家族みんな食べに行くのが今2番の幸せだ。
嫁が27なのに高校生にしか見えなくて俺が5人姉妹の父親に間違われるのがちょっと辛いけどな。
嫁は顔が幼いのに胸はメロン並みにでかいのだが、夜、娘達と添い寝して寝かしつけた後は俺と嫁で子供には内緒の夜のデザートタイムを楽しんでいる。
男の子が欲しい嫁のために毎日搾り取られてるよ。
まあ、こればっかりは授かりものだからな。
息子とサッカーができる日が楽しみですね。
とはいえ、嫁似の女の子がたくさんいるのも可愛いので女の子でも男の子でも等しく可愛がるつもりです。
ハイミス三十路おばさん(以下ババア)はもともと嫌われ気味で男からも女からも嫌われてた。
しかし、小学生にしか見えない未成年の美少女と一緒にいるところをババアに盗撮されてしまったもんだから
上司や部下もいる前で
「俺さん、援助交際してるんですか〜??」
と騒がれたのよ。
幸い、上司が
「俺くんは入社当初から実直で真面目な性格だ。
俺くんが援助交際なんかするわけない。
俺が保証するよ。」
と言ってくれたおかげでその話は流れた。
ヒールが折れた話を説明したら
「映画みたいだな」
「お礼に来るなんて今時良いお嬢さんだな」
「うちの娘も見習ってほしいよ。」
と保護者目線の好意的なもの反応ばかりだった。
しかし、しばらくの間、ババアとその取り巻きの間で俺は小学生を買った犯罪者だと噂された。
俺はスルーしてたが、あまりに酷いものだったから
上司がきつく叱責してババアがハラスメントで戒告処分になってからはババアと仕事以外で口を聞く社員が一人もいなくなった。
ババアは5つ下のイケメンエリートを狙ってたようだが
イケメンはこの事件からババアをあからさまに軽蔑するようになってちょっと気分良かった。
そもそもイケメンは大学時代から付き合っていたというさる大手企業の大幹部の令嬢と婚約が決まっていたからね
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