父から聞いて怖かった話
もう50年近く昔の話だけど父には一人だけグレた幼馴染がいた
家庭環境の悪さでグレる→不良になる→ヤ○ザに入門と絵に描いたみたいな人生を歩んだらしい
当然他の友人はみんな離れたが父はわりとぼんやりしてるタイプだったのでふつーに偏見無く仲良くしてた
そして運良く幼馴染はきちんと線引きできる人だったので父を自分側に引き込むことはなかった
さすがにヤになってからは幼馴染から連絡を断つかたちで没交渉になった
しかし音信不通になって数年後に突然幼馴染が大学卒業間近の父に真夜中に会いにきた
父は不審さも気にせず缶ジュース買って近所の公園で幼馴染と昔のように駄弁ったらしい
幼馴染も昔通りで楽しく明け方近くまで話し込んでから解散
久しぶりに会えてよかったーって思って父は家に帰って寝た
そんで夕方に起きたら家族から幼馴染が近場の港に浮かんでたと教えられた
どうも幼馴染はヤの仕事でヘマやって一昨日あたりに沈められたらしい
つまり昨夜父と会った時点ではすでに死んでたってこと
会ったっていうとややこしいことになりそうなので父は昨夜のことは秘密にすることにした
死んでから会いにくるとか変に律儀な奴だよなwって父はケラケラ笑って話してたけど笑う話じゃないと思った
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