クリリン「ブルマさーん!ちょっとドラゴンレーダー貸してください」

ブルマ「あら?クリリンくんじゃない。ひっさしぶりねー」

クリリン「ども」

ブルマ「貸すのはいいけど、何をお願いするつもりなの?」

クリリン「いやーまー、男の夢っていうか・・・はは」

ブルマ「なによそれ。まあいいわ。クリリンくんがヘンなお願いするわけないし。」

クリリン「さっすがブルマさん、話が分かる! じゃあちょっと借りていきます。」



クリリン「ふうっ、ドラゴンボール7つ集まったな」

クリリン「デンデの話だと、このドラゴンボールは2つの願いまで叶えてくれる」

クリリン「ってことは・・・サイヤ人の女の子の魂を地球に呼んでから」

クリリン「ここで生き返らせてもらえば、ひとまず準備オッケーだよな!」

クリリン「出でよ神龍!!そして願いを叶えたまえ!!」

バシューン!!!!

神龍「さあ願いを言え。どんな願いも2つ叶えてやろう」

クリリン「よし!まずは史上最強のサイヤ人の女の子の魂をここに呼んでくれ!」

神龍「いいだろう。私が呼べる者のうちから、一番強い女サイヤ人の魂をここに呼んだ」

クリリン「よっしゃ!ひょっとして呼べる魂がないんじゃないかと心配したぜっ」

クリリン「ベジータがサイヤ人最強だったらしいからな・・・いまのオレなら、もし戦いになっても負けはしない」

クリリン「2つめの願いだ神龍!その女サイヤ人を生き返らせてくれーーっ!!」

神龍「わかった。その者を生き返らせる」

ショワワワーン

女サイヤ人「・・・はっ!?ここは・・・?たしか私は死んで・・・?」

神龍「願いは叶えたぞ。さらばだ」

クリリン「おう!ありがとな神龍!」

バシューーーーッ!

女サイヤ人「なんなんだあのバケモノは・・・消えてしまった」

クリリン「よお・・・無事に生き返ったみたいだな」

女サイヤ人「なんだお前は?生き返った・・・だと?」スチャ(戦闘体勢)

クリリン「そう警戒するなよ。お前、サイヤ人だろ?」

女サイヤ人「それがどうした?」

クリリン「まあまあ落ち着けって。いちおうオレが命の恩人ってわけだからさ」

女サイヤ人「お前が私を生き返らせたのか・・・?」

クリリン「そういうこと・・・さっきの緑のデカイのに頼んで生き返らせてもらったんだ」

女サイヤ人「とりあえず聞きたいことがある。ここはどこだ?なぜ貴様は私がサイヤ人だと知っている?」

クリリン「ここは地球って星さ、知らないだろうけど。たまたまサイヤ人に知り合いがいてね」

女サイヤ人「聞いたこともないな・・・サイヤ人の知り合い?普通、攻め込んだ星のやつどもは皆殺しにするはずだが?」

クリリン「ああ、そいつもそのつもりだったみたいだけど、いろいろあってさ・・・いまは地球に暮らしている」

女サイヤ人「フン!とんだ腰抜けヤロウだ!」

クリリン「・・・ハハハ」

女サイヤ人「それで?なぜ私を生き返らせたんだ?傭兵でも欲しくなったのか?」

クリリン「ああ、メシでも食いながらそのへんを詳しく話させてくれ」

ぐぎゅるぅるる

女サイヤ人(そういや、50時間ほど戦いっぱなしだったな・・・腹も減るわけだ)

女サイヤ人「いいだろう。いちおう命の恩人らしいしな」

クリリン「よし、ついてきてくれ」

クリリン(うまくいったぜ、戦わずにすんだし上々だ!
     あの態度と口ぶりからみて、純粋のサイヤ人に間違いない)


〜レストラン〜

女サイヤ人「パク・・・これは!おい!もっと持ってこさせろ!」

クリリン「どうだ?地球のメシもなかなかうまいだろ?」

女サイヤ人「いま話しかふぇふは!」バックバクバックバク

クリリン「わかったよ・・・」

クリリン(この食いっぷり、いかにも「サイヤ人」だな!)

女サイヤ人「ふぅ・・・久しぶり・・・腹いっぱい食った」

クリリン「よかったな」

女サイヤ人「それで、なんだっけ?傭兵になればいいのか?
      メシつきなら、まけといてやってもいいぞ」

クリリン「さすが戦闘民族だな。だが戦ってもらいに生き返らせたわけじゃないんだ」

女サイヤ人「? じゃあ、なんだ?サイヤ人に他に頼むことなんてあるのかよ?」

クリリン「実は・・・」

クリリン「かくかくしかじか・・・というわけでオレと結婚してくれ!」

女サイヤ人「」

女サイヤ人「・・・まあ私が女では史上最強のサイヤ人ってのは分かって満足だ」

クリリン(まあ、デンデの作った神龍が何年前の魂まで呼び出せるのかは知らないけどな)

クリリン「なぁいいだろ?地球人とサイヤ人の混血は、ものすごい素質を秘めてるんだ」

女サイヤ人「アッハハハハハ!」

クリリン「・・・?」

女サイヤ人「テメェみたいなタコ助との間に生まれる子が強いって保障がどこにある」

ピピッ

女サイヤ人「スカウターだ。知ってるか?こいつで見れば相手の戦闘力が分かるんだ」

クリリン「・・・」

女サイヤ人「100もないじゃねぇか!サイヤ人の男だったら5000やそこらはあるんだよ!」

クリリン「だから混血だと違うんだって・・・知り合いが結婚した地球人なんて、たぶん2くらいだぜ?」

女サイヤ人「っ!うるさい!とにかくよわっちい男と結婚するくらいなら、その腰抜けヤロウのサイヤ人と結婚したほうがマシだ!」

クリリン「お前、本人の前ではそれ言うなよ・・・」

女サイヤ人「ちっ!とにかくダメだそんな話!弱いヤツなど話にならん!」

クリリン「・・・」

クリリン(ふっふっふ、計画通り・・・こう話を振ればそう言うと思った)ニヤァ

女サイヤ人「けっ、振られて笑ってやがる・・・話は終わりか?タコスケ」

クリリン「待てよ・・・強かったら結婚するんだな?」

女サイヤ人「ハン、負け惜しみか?みっともないぜ」

クリリン「自分より強い奴となら結婚してもいいんだな?」

女サイヤ人「・・・」

クリリン「サイヤ人の誇りにかけて、いいんだな?」

女サイヤ人「ああいいぜ!女とはいえ戦闘民族サイヤ人だぞ?
      それより強い異星人がいるっていうならさっさと連れて来い!ハハッ!!」

クリリン「よし・・・じゃあ外に出よう」

女サイヤ人「・・・?」

クリリン「ちょっと海のほうに行くぜ。ここは街が近過ぎるからな」

女サイヤ人「どうするつもりだ?」

クリリン「よし、このくらい離れればいいだろ」

女サイヤ人「・・・?」

クリリン「その機械で、オレの戦闘力をよく見ておけよ・・・」

女サイヤ人「はぁ?」

クリリン「・・・はぁぁぁぁぁあああ」

ピピピピピ

女サイヤ人「・・・!?なんだ、数値がどんどん上がって行く!」

クリリン「かぁぁぁぁぁ・・・・・・」

女サイヤ人「1万・・・1万5000・・・にっ・・・2万」

ピーーー

ボンッ!

女サイヤ人「!」

女サイヤ人「ちっ!故障しやがった!」グシャッ

クリリン「故障じゃねえよ。地球人は戦闘力を変化させられるんだ」
シュゥゥゥン(気を下げた)

女サイヤ人「なにっ!?・・・だからって故障じゃないとは限らねえ!」

クリリン(まあ、これも予想通りの反応だな・・・街から離れておいて正解だったぜ)

クリリン「じゃあ、試してみるか?」

女サイヤ人「あぁん?」

クリリン「オレが本当に強いかどうか・・・自分で試してみろよ」

女サイヤ人「・・・戦闘力たった100ごときのゴミが、私とやろうってのか?」

クリリン「ああ、そうすりゃ納得できるだろ。お前のほうが弱いってな」スチャ(戦闘体勢)

女サイヤ人「そうかい・・・・・・死んで後悔しても知らんぞーーーーっ!!!!」

ギュンッ

女サイヤ人「はぁぁああっ!!」

ガッガガッガッガ

クリリン(いいぞ。戦いのセンスも悪くない!)

女サイヤ人「くっ!」シュッ(距離を取る)

女サイヤ人(!? クソッタレ・・・私の攻撃をすべて受け止めやがった!)

クリリン(思った通り、はじめて地球に来たときのベジータほどじゃないが・・・
     これなら期待できるぞ!)

女サイヤ人「・・・防御には自信があるようだな」

女サイヤ人「だが!守ってるだけじゃ強いとはいわねえ!」

バッババババッ ガキッ

女サイヤ人(ここだっ!)

女サイヤ人「はぁーーーーーーっ!!」
ドギューン!!(気弾放出)

ズバーーーーーン!

女サイヤ人「消し飛んだか!?ざまぁみろ!!」

モクモクモク

クリリン「いまので本気か?」ヌッ

女サイヤ人「なっ!?」

女サイヤ人(バカな・・・ほとんど効いていない!?)

女サイヤ人「うぁーーーーーーっ!くたばれーーーーーーーーーっ!!!!!」
ドシュシュシュシュシュシュシュシュ(気弾連射)

クリリン「そのくらいにしとけよな」ヒュンッ ガシッ

女サイヤ人「!!」

クリリン「これでも手加減してるんだぜ?」

女サイヤ人「くっ!手を離せ!」ギリギリ グググ

女サイヤ人(なんて力だ!振りほどけない!)

クリリン「もう分かったろ?」

女サイヤ人「・・・・・・」

女サイヤ人(スカウターの故障じゃない・・・こいつ、マジで強いぜ)

クリリン「強い異星人となら結婚する。約束は守ってもらうぞ」スッ(羽交い絞め解除)

女サイヤ人「・・・貴様、確かにとんでもない強さのようだな」

女サイヤ人「だがスピードはどうだ!?」 ギュバッ

クリリン「おっと」 ギュン

女サイヤ人「おのれー!」
ドバッドバッ(気弾発射)

クリリン「はっ!」ギュギュギュン

女サイヤ人「残像!?」

クリリン「惜しかったな」

女サイヤ人「くっそーーーーーっ!」ドバシャー

クリリン「ふう・・・やれやれ」

女サイヤ人(ちっ、ヤツの強さは本物だ・・・・・・相手が悪い・・・)

女サイヤ人(だが海に潜って、岩陰をつたって泳げば見つけられまい!)

クリリン「あきらめの悪いヤツ・・・ムダなんだけど・・・」

女サイヤ人(そろそろ息が・・・あの島の裏で一度浮くか)

女サイヤ人「ぷはっ!はぁはぁっ・・・悪夢でも見てるようだぜ・・・・・・」

クリリン「ホラ、海から上がれよ。鬼ごっこは終わりにしようぜ?」

女サイヤ人「」

女サイヤ人「き、貴様!スカウターもなしで、なぜ追ってこれるんだ!?」

クリリン「だからー、地球人はそういうこともできるんだって。」

女サイヤ人「なんなんだ、いったい・・・」ワナワナ

クリリン「強さもホントだったろ?これでお前は断る理由がなくなった」

女サイヤ人「・・・」(睨みつけ)

クリリン「そんな顔すんなよ・・・分かった。返事はすぐじゃなくてもいい」

クリリン「でもさ、とりあえずお前、行くところもないだろ?
     オレに着いて来てくれよ。悪いようにはしないからさ。なっ?」

女サイヤ人「・・・勝手にしろ。逃げてもムダなことは分かった・・・・・・」


〜クリリンの家〜

クリリン「よし着いたぞ。ここがオレの家だ」

クリリン「とりあえずシャワー浴びてくれよ。海水でベトベトだし」

女サイヤ人「・・・どの扉だ」

クリリン「あの右の奥、そうそれ」

ガチャッ    シャワーーー

クリリン(よし、ここまではうまくいったぜ!
     時間はかかっても、
     絶対サイヤ人の子供を手に入れるぞ!!)

『そして1週間が過ぎた』

女サイヤ人「なるほど・・・これが戦闘力のコントロールか」シュオンシュオン

クリリン「さすがサイヤ人だな。飲み込むのが早いぜ」

女サイヤ人「なぜお前は、私にこんなことを教える?」

クリリン「これは想像だけど・・・
     強いサイヤ人と弱い地球人の間に生まれた子供でさえ
     とんでもない力を秘めていたんだ・・・」

クリリン「なら、強いサイヤ人と強い地球人の子供なら・・・
     とんでもなく強い子供が生まれるんじゃないか?」

女サイヤ人「さぁな・・・・・・」

『さらに3日が過ぎた』

女サイヤ人「お前が普段、戦闘力を抑えていることも分かってきた。
      スカウターなしで私を追える理由もな。」

クリリン「そうだ。ぜんぶ気の扱い方しだいなんだ。」

女サイヤ人「私が気を抑えて逃げるとは思わないのか?」

クリリン「まだ大丈夫だろ。お前、もうオレの気を探れるんだろ?」

女サイヤ人「・・・ああ(知ってやがったか)」

クリリン「はっきりいうと、本気で修行したら、お前のほうがオレより強くなる」

女サイヤ人「・・・」

クリリン「でもいまはオレのほうが強い・・・
     オレより強くなるまでは、お前はここにいるさ」

女サイヤ人「サイヤ人のこと、よく分かってるようだな」

クリリン「まぁな・・・長い付き合いの奴がいるからな。はは」

クリリン(しかし、悩むぜ実際・・・
     超サイヤ人になれるようになってからがいいのか・・・その前のほうがいいのか。
     オレの手に負えなくなってからじゃ、
     子供を作るどころの話じゃなくなるかもしれない・・・・・・)


『1ヶ月が過ぎた』

プルルルル プルルルル

クリリン「もしもし?」

ブルマ「あ、クリリンくん?」

クリリン「ブルマさん。ども」

ブルマ「あのね。貸してあげたドラゴンレーダーなんだけど」

クリリン「あっ、返してなかったすね。そういえば」

ブルマ「うん、1ヶ月くらい前に空が暗くなったから、もうお願いはしたんでしょ?」

クリリン「はい。おかげさまで願いが叶いましたよ!」(目的はまだだけど)

ブルマ「それでね。ちょっとこっちで使いたい事情があって、レーダーを返して欲しいんだけど、いい?」

クリリン「分かりました。今日にでも持って行きますよ。お家に行けばいいっすか?」

ブルマ「うん。それでいいわ。じゃあお願いね。」ガチャ

クリリン(それじゃあ、神龍にもう一度願いを叶えてもらえるのは
     早くて2年後か・・・
     いざとなったら、神龍に頼んであいつをオレに惚れさせようと思ってたのに・・・)

クリリン「おーい。オレさぁ、ちょっと出かけてくるから」

女サイヤ人「食料の買い出しか?」

クリリン「いや、ちょっと知り合いに会いにさ。今日中に戻ってくるから待っててくれよ?」

女サイヤ人「ああ(ヤツの監視が解けるな・・・)」

女サイヤ人「さてと・・・どうするか」

女サイヤ人「ときどき感じる大きな気がいくつかある・・・そいつを見に行くか?」

女サイヤ人「それとも・・・ヤツの後を尾けてみるか?」(気を探る)

女サイヤ人「・・・ダメか。あんな速さで飛ばれたんじゃ、
      気を消しながら追うことはムリ・・・イヤ、待てよ?」

女サイヤ人「このままヤツの気を追って、どこに行ったか探っておけば・・・
      夜にでもこっそり抜け出して行き先を確かめることができるな」

女サイヤ人「我ながら、いい作戦だ!ヤツは私が逃げるんじゃないかと疑っているはず・・・」

女サイヤ人「そこを逆手に取って、ヤツが帰ってきたときに私がいれば、
      夜に抜け出すとは思うまい」クックック

女サイヤ人「いい機会だ。私が気を消してヤツに気づかれず
      外に出れるかやってやる!今夜だ!」ハッハッハッハ


〜カプセルコーポレーション〜

クリリン「ブルマさん、レーダー持ってきましたよ。」

ブルマ「ありがと。ドラゴンボールが使えるのはまだ先なんだけど、
    ちょっと改造とかするかもしれないから。」

クリリン「そっすか。まあ、こっちの願い事は済んだんで。ありがとうございました。」

ブルマ母「あらー、クリリンくんじゃない?
     ちょうどウーロンちゃん達とお茶にしようとしてたとこなのよ。
     一緒にどーお?」

クリリン「あ、ども。せっかくですけど、夜までに家に戻らないといけないんですよ。」

ブルマ「あらそう?残念ね。今度暇なときまた来てよ。」

クリリン「はい。それじゃ、また!」

クリリン「あいつめ・・・とうとう気を消したな!」

クリリン「プレゼントしたネックレスの発信機・・・ちゃんと動いててくれよ!」

ドギューーン!

クリリン「嫌な夕焼け空だぜ・・・」


〜クリリンの家〜

クリリン「家に電気がついてるな・・・まさか、いるのか?」

クリリン(普通のフリをして家に入ったほうがよさそうだな・・・)

クリリン「ただいまー」ガチャ

クリリン(いる・・・急いで帰ったのがバレたな)

女サイヤ人「よお、意外と早かったな」クスス

クリリン「気を消せるようになったんだな」

女サイヤ人「ああ。焦って飛ばして戻ってきただろ?ざまぁみろ」ニヤリ

クリリン「・・・よかったよ。ちゃんと待っててくれて。」

女サイヤ人「てめぇの焦るツラが見たくてな」クックック

クリリン「はは・・・待っててくれればなんでもいいさ。メシにしようぜ」

女サイヤ人「おう」

女サイヤ人(いまのその安心したツラが見たかったのさ!
      ヤツは「私が逃げない」と信じ込んだ!)


〜食時の後〜

クリリン「なあ、そろそろ一緒の部屋で寝てもいいだろ?」

女サイヤ人「ダメだ」

クリリン「・・・オレ、その、今日はうれしかったんだ」

女サイヤ人「あぁん?」

クリリン「お前が気を消せるようになったらさ、きっと逃げるって思ってたから」

女サイヤ人「・・・」

クリリン「でも、お前は逃げなかった」

女サイヤ人「ここにいれば、まだまだ強くなれそうだからな」

クリリン「いいんだ、それでも。ほんとは、何日か前にはもう消せたんだろ?
     それでもお前は逃げなかった」

女サイヤ人「・・・メシもでるしな」

クリリン「いいんだ、いいんだ。じゃあな、おやすみ」

女サイヤ人「ああ(やっと行ったか、監視する気かと思ったが・・・)」

パタン

クリリン(よし、あいつはまだオレの部屋には来ない・・・

クリリン(まだ逃げるつもりじゃないようだが・・・
 いまのうちに発信機が使えてるか、いちおう確認しとかないとな)

クリリン(・・・大丈夫だ、動いてる。ふぅ・・・これで安心して寝られるな)


〜深夜〜

クリリン「すぴーすぴー」

女サイヤ人(よし、完全に寝ているな)

女サイヤ人(昼間、ヤツの気を追っていった先は・・・あの方角)

女サイヤ人(ヤツが向こうで何をしていたか・・・探ってやる。
      ヤツの強さの秘密があるかもしれん・・・)

女サイヤ人「くく。気づかれずに外に出られたようだ。」

女サイヤ人「出しても気づかれない気の量は・・・こんなもんだな」

女サイヤ人「これだと往復で夜明けまでかかりそうだ・・・ギリギリだぜ」

※回想『クリリン「・・・よかったよ。ちゃんと待っててくれて。」』

女サイヤ人「気づかれずに戻ってきてこそ、この計画は成功だからな」

女サイヤ人「・・・よし、行くぞ」シャシャッ(走り)


〜カプセルコーポレーション近く〜

女サイヤ人「このあたりだな・・・やけにでかい家・・・これか?ヤツが訪れたのは」

ブルマ「うーん。生体に取り込まれたドラゴンボールの信号を受け取るのはやっぱりムリか・・・
    別の発想が必要よね、これは」

女サイヤ人「窓に影が・・・地球人か」

ブルマ「クリリンくん、ツいてたわね!
    魚にでも飲み込まれてたら、探すの大変だもの!」

女サイヤ人「!」

ウーロン「でもよおブルマ、クリリンの奴、何を頼んだんだろうな?」

ブルマ「男のロマンだって」

ウーロン「じゃあギャルのパ    だな!
     クリリンのヤツぅ、そういう時はオレも呼んでくれよぉ!」

ブルマ「アホか・・・」

女サイヤ人「ヤツの名前・・・どうやらここで間違いないようだな」

女サイヤ人「どんなヤツに会ってたんだ・・・」スー(窓に近づく)

女サイヤ人「・・・地球人の・・・女。こいつに会いに来てた・・・」

※回想『クリリン「よかったよ。逃げてなくて」』

女サイヤ人「あのヤロウ・・・私に調子のいいこと言いながら・・・」

女サイヤ人「ふざけやがって・・・!」ギュン

※回想『クリリン「・・・というわけでオレと結婚してくれ!」』

女サイヤ人「舐めやがって・・・!」ギギュン

※回想『クリリン「なら、強いサイヤ人と強い地球人の子供なら・・・
    とんでもなく強い子供が生まれるんじゃないか?」』

女サイヤ人「クソッタレ・・・!」バヒューーーン!

※回想『クリリン「なあ、そろそろ一緒の部屋で寝てもいいだろ?」』

女サイヤ人「うおおおぉぉぉぉぉぉ!」プチン! ゾワッ

ボウッ! ドバーーーーーーーーーーッ!!!!!


〜クリリンの家〜

女サイヤ人「タコスケ!テメェ!出てこい!!」シュンシュンシュンシュン

クリリン「な・・・お前、なんで超サイヤ人に・・・!」

女サイヤ人「はあ!?知るかそんなこと!」

女サイヤ人「とにかく殺す!死ね!」バシュ

クリリン「なんだってんだ!クソっ!!」バヒュン

ボカーン

クリリン「あっ家が!ちきしょう・・・まだローンぜんぜん払ってねえのに!」

女サイヤ人「殺してやるってのに、よそ見するとは余裕だな!」

クリリン「超サイヤ人になっちまったか・・・」

女サイヤ人「これが伝説の超サイヤ人か・・・
      ククク、なんでもいい。テメェをぶち殺せるならな!」

クリリン「結局、サイヤ人が素直に結婚なんてするわけないってことか・・・」

女サイヤ人「ほざけ!」

クリリン「・・・お前がそうなるのも想定のうちだ。いってる意味、分かるか?」

女サイヤ人「ごたくはいい・・・テメェをぶち殺して、私は私の好きにさせてもらう!!!!!」

女サイヤ人「うりゃああーーっ!」ボッ

クリリン「!?」ドカッ

ドゴォ(地面にめり込む)

クリリン「ってぇな・・・すげぇ気だぜ・・・さすが超サイヤ人だ」

女サイヤ人「立て!貴様がその程度でくたばるわけがない!」

クリリン「ああ・・・できればやりたくなかったんだけどな」 ムクリ

クリリン「力ずくで行くしかねぇ!」ボワッ

女サイヤ人「やってみろぉぉお!!!!!」ドバッ

ズババババ
ドッガッバキッ
ビシュビシュッ
ギュオ バッ バババ

クリリン「気だけ膨らんだって!そんな荒っぽい戦い方じゃまだまだ!」

ドゴォ!!!!!!

女サイヤ人「ぐはっ・・・!!」

クリリン「はぁ・・・やっぱすげえよ、サイヤ人は」

女サイヤ人「クソ・・・タレがぁ・・・・・・」ガクッ

クリリン「オレ、けっこうマジになっちゃったからな」

クリリン「家こわれちゃったな・・・仕方ない、ホテルにでも行くか」


〜ホテル〜

チュンチュン

女サイヤ人「ぐっ・・・ここは?」

クリリン「起きたか」

女サイヤ人「テメェ・・・絶対ぶっ殺して・・・やる」

クリリン「なんだってんだよいったい。
     オレが出かけてるとき、何かあったのか?」

女サイヤ人「私と結婚したいってのはウソだろうが! うっゲホゲホ」

クリリン「ウソじゃねえよ」

女サイヤ人「地球人の女のほうがいいんだ・・・ろうが!」

クリリン「なんでだよ・・・お前を生き返らせただろ?」

女サイヤ人「西のほうのでかい家の女と会ってただろ!」

クリリン「あぁ?昨日の話か?」

女サイヤ人「お前の行き先を気で追って、行ってきたのさ・・・」

クリリン「?・・・ぷ!あははははっ!」

女サイヤ人「!?」

クリリン「そこにいるのが、知り合いのサイヤ人との子供を生んだ地球人だよ」

女サイヤ人「なに・・・?」

クリリン「ブルマさんだろ?お前が見たのは。こんな色の髪だったろ」

女サイヤ人「・・・そうだ」

クリリン「その旦那のサイヤ人はな、ぶっとんだ強さで
     オレなんか一発で殺される・・・」

女サイヤ人「お前を一発で・・・」

クリリン「その嫁とオレが結婚なんかできるかってーの」

クリリン「しかもその子供、おっそろしいほどの力を秘めてんだ。」

クリリン「オレなんかすぐ追い抜かれるぜきっと。すげえだろ?
     だからさ、オレも欲しくなったんだ。
     サイヤ人の血を引いてる子供をさ」

女サイヤ人「そうか・・・・・・」

クリリン「納得したか?」

女サイヤ人「ああ・・・」

クリリン「よし。じゃあゆっくり休んで。
     ちょっと本気で殴っちゃったからな。」

女サイヤ人「・・・・・・おい・・・結婚、してやるよ」

クリリン「・・・」

女サイヤ人「いいぜ・・・このまま抱いても」

クリリン「無理すんな。まだ痛むだろ」

女サイヤ人「そうか・・・」

クリリン(まあ、実はもう、やっちゃったけどな)


『そして2年後』

クリリン「おいっ!見ろよ!もう浮き始めてるぞ!」

女サイヤ人「さすが私の子だな。純粋のサイヤ人と比べても相当早い」

クリリン「な?言ったとおりだったろ!」

女サイヤ人「まあな」

クリリン「よぉーし!これで悟空とベジータの子供といい勝負できそうだ!」

女サイヤ人「これで互角か・・・そのガキどもも相当だな」

クリリン「ああ、とんでもねえヤツらだよ・・・」

クリリン「でも、こっちも超サイヤ人の嫁さんと
     地球じゃ指折りの武道家だからな!希望はあるぜ!」

クリリン(子供にあまり素質がなさそうなら、
     ドラゴンボールを探して、オレとこいつの性転換を願うつもりだったけど・・・
     その手は使わなくて済みそうだ・・・ほっとしたぜ)

女サイヤ人「そうだな。私も超サイヤ人を超えた嫁になりつつあるしな」ニヤ

クリリン「えっ!?ほんとうか!?そりゃすげえや!お前も才能あるよなぁ・・・」

クリリン(超サイヤ人2のときにやったら、もっとすごい子が生まれるかも!)

女サイヤ人「お前も、私に追い抜かれないように修行しろよ?よわっちい男はイヤだからな?」

クリリン「じゃあさ、いまのうちにもう一人、子供作ろうぜ」

女サイヤ人「・・・?
      別にいいが・・・超サイヤ人2との子供のほうが強いだろ?」

クリリン(いまの子は、普通のサイヤ人のときにできた子供だ。
     超サイヤ人のときの子供がどう化けるか分からないからな)

クリリン「超サイヤ人2になったら、そのときにまた作るさ」ニヒヒ

女サイヤ人「・・・」ジュンジュワ〜

クリリン「よっし!それじゃうまいもんでも食いに行くか!」

女サイヤ人「ああ」

『クリリンと女サイヤ人との間に生まれた子供たち・・・
 その子らと、悟空やベジータの子らが、天下一武道会を
 賑わすことになるわけだが・・・それはまた別のお話』

 
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