すごく長い話だけど、まずは前半部分。
彼の実家に招待されて夕食をご馳走になった。
まだ婚約とかそういうのはなくて、彼女として紹介されただけ。
食事は治部煮、粕汁、根菜のキンピラ、あとはアジの干物をほぐして大根おろしで和えたのとか
とにかく手の込んだ料理が並んでて食卓を見た時すごく感動したのね。
すごい!美味しそう!って。
いまだに献立覚えてる。
それぐらい豪華だった。
でもそれを見て彼が
「なんだよー、彼女が来たのに汚ねぇ色だな〜」
って言ったの。
「もっとオシャレな料理できねーのかよ」
とも。
笑いながら冗談っぽい言い方ではあったけど、なんかムカついた。
で、全員揃って食事になったんだけど、彼父も彼も妹さんも同じような態度。
「よそのお嬢さんに食べてもらうような食事じゃないな」(彼父)
「うん、なんかみすぼらしいよね」(妹さん)
「だろ?俺もさっき言ったんだよ」(彼)
お母さんはずっとニコニコしてたけど、食事中も
「(粕汁に)なんだ里芋入ってないのか。忘れたのか?」とか
「キンピラの味が薄い」とか
文句ばっかり言ってたのがすごく不愉快だった。
どれも本当に美味しかったのに。
で、そのあと帰るときに彼に話をしたのね。
私んちでは「作って貰ったものに文句言うな。文句があるなら自分で作れ」って
小さい頃から父親からいつも言われて育ったから信じられない、いつもあんななの?って。
彼君もお父さんも妹さんも、当たり前のように文句言ってたけど
今日並んでた料理ってどれもとても手が込んでて、きっとすごく時間かけて作ってくれてたのに
あんな言い方ないと思うって。
彼は彼で自分の家庭を否定されたことに怒っちゃって、
「何いい子ぶってんの?自分ちとは育ちが違いますってか?」
とか言われて
結局それで喧嘩になってお別れ。
そして後半だけど、こっちは恋冷めとはすれ違いになるかもだけど、別れて正解な話。
最近になって祖母がいる老健に遊びに行ったら、そこで偶然彼母に会った。
その老健の清掃をしてた。
声を掛けていいのかどうか迷ったけど、向こうから気が付いて声を掛けられて
ちょうど一段落したからって少しおしゃべりした。
彼母はまだ私たちが付き合ってると思ってたみたいで、
今度はいつ遊びに来てくれるの〜?ってニコニコして言われて
困っちゃったけど正直に言った。
「ごめんなさい、別れたんです」
って。
そしたら
「たぶん悪いのは息子ねw何か失礼なこと言ったんでしょう」
って言われた。
「失礼って言うか、なんか合わなかったって言うか・・・」
って誤魔化したら
「もう別れちゃったのなら、良かったら教えて」
って言われた。
それでそのまま話したら突然爆笑されて何がなんだか分からなかった。
ひとしきり笑ったあと彼母が言ったのは
「私は自分は後妻で息子も娘も血の繋がりがない。
天涯孤独で住まいと生活費の為に嫁に行っただけ。
あの人(彼父)はもう男性としての機能はないから。
いつも食事に文句ばかり言われてるけど全然気にならない。
だってあれは全部、あの日の食事もそうだけどスーパーで買ってきたものよ。
あの人たち、手作りも買ってきたものも違いなんて分からないんだから。
ただ何かしら言いたいだけなのよ。馬鹿でしょう?w」
すごく楽しそうにそう話されて、頭が混乱した。
ただひとつ理解できたのは別れて正解だったこと。
そして今時はスーパーのおかずもあんなに美味しいんだなぁって。
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