滋賀出身の自分と福井出身の嫁は、歴史のゼミでウマが合ったのがきっかけで結婚した。
俺たち以上にお互いの実家がノリノリで、今では親戚ぐるみの超仲良し
浅井と朝倉、三成と吉継、先人たちの紡いでくれた縁と友情に感謝してる
薩長×会津カップルの逆パターンだと思ってくれれば良い
ゼミのレクリエーションで滋賀出身であることを自己紹介したら、終了後に
「滋賀って浅井長政や石田三成のお膝元だよね?」
と絡んできた女子がいた
彼女の出身を聞いたら福井県。
「じゃあそっちは朝倉義景や大谷吉継のお膝元だな」
と返した
これが嫁と交わした初めての会話だった
どういうわけか嫁は滋賀県にものすごく好意的だった
「気候が過ごしやすい」とか「県民が優しい人ばかり」とか、やたらと褒めてくる
理由を聞いたら
「歴史マニアの祖父母から浅井と朝倉の同盟、石田と大谷の友情、それが発展して滋賀は良い所、仲良くしなさいと何度も聞かされた」
と会津の年寄りが薩長の悪行三昧を後世に伝えるのは有名だが、嫁の場合は逆で友誼を結んだ滋賀県の魅力をたっぷり吹き込まれて育てられたってわけだな
嫁自身、家族や友人と滋賀を訪れたことも何度かあるが、
「全て遊び目的の旅行だったから楽しい思い出しかない」
とも言っていた
俺も歴史のゼミに入った以上、上の先人達の関係はもちろん知っていて福井県には親近感を持っていた。
年末に親戚の集まりで福井出身の女の子と仲良くなったことを話したら、
子供達からは
「恐竜のいるところじゃん!いいなぁー」
と騒がれたり大人達からは
「越前ガニをあーんって食べさせて貰えるかもよw」
と笑われた
告白の文言などは特になくて、ゼミの発表の資料のため二人で史跡巡りをしたり、その時に時間の都合で行けなかった近隣の歴史スポットを後日プライベートで訪れたりしていたら自然に付き合う形になっていた
驚いたのは就活の時で、嫁は滋賀県の企業ばかりエントリーしていた。
どうやら本当に滋賀で骨を埋めるつもりらしかった
俺は最初から地元で働くつもりだったので
「じゃあ就職したら一緒に住もうか」
と提案したら大喜びで乗ってきた
こうして就職と同時に同棲を始めたが、正式に結婚したのは就職から5年後
大阪や京都からも近くて遊びやすいし、お互いの実家にも帰省しやすいしで夫婦間のトラブルもなく仲睦まじく生活している
それ以上にお互いの実家が意気投合してしまって、暇さえあればしょっちゅう滋賀と福井を行き来している
嫁の実家に挨拶に行った時、嫁父母はもとより歴史マニアの嫁祖父母が、俺が滋賀県民と言うだけでとてもフレンドリーに接してくれた
そのことを実家に伝えたら恩返しをせねばと息まき、後日嫁を俺の実家に連れて行った時は家族総出で大歓迎で迎え入れた
今では俺の祖父と嫁の祖父、俺父と嫁父が大親友と言っても過言じゃないくらい仲良くなってる
親戚関係を楽しく賑やかにしてくれた先人達の絆には感謝しかない
因みに越前ガニは嫁実家に挨拶に行った時にご馳走になった。
嫁からのあーんは無かったが
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